最新4モデルのフェアウェイウッドのデータを比較します。今回比較するのはPING(ピン)のG425、スリクソンのZX、キャロウェイのB21、ヤマハinpresのUD+2の4つ。どれも各メーカーが自信をもって世に送り出す最先端のテクノロジーが搭載されたフェアウェイウッドです。
今回はすでに測定した4モデルのフェアウェイウッド(#3)の「飛距離」「スピン量」「打ち出し角」の平均を比較をします。
4モデル データ比較
上記関連記事では、各クラブを10球試打した時の1球ごとのデータを記載していますが、ここでは平均をまとめます。ゴルフクラブについて述べる上で「左右ブレ」も重要な項目になりますが、これについては平均を出しても意味がないので省いています。5ヤード左と5ヤード右の平均がまっすぐとなってしまうからです。左右ブレについては、上記関連記事でご確認ください。
G425・ZX・B21・UD+2 フェアウェイウッド(#3) データ比較 | |||
飛距離 (Y) |
スピン量 (rpm) |
打ち出し角 (°) |
|
G425 MAX | 209.9 | 3310 | 10.8 |
G425 SFT | 208.9 | 3762 | 13.0 |
G425 LST | 212.6 | 2817 | 11.2 |
ZX | 212.5 | 3135 | 11.9 |
B21 | 204.0 | 3015 | 12.6 |
UD+2 | 206.9 | 3912 | 12.9 |
最も飛距離が出でデータ的に良かったのはG425 LSTでした。飛距離は2番目に多かったZXと0.1ヤード差ですが。そして、最もスピン量が多かったのがUD+2。打ち出し角が大きかったのがG425 SFTでした。0.1°差で2番目に打ち出し角が大きかったのがUD+2でした。
こうやって見てみると、UD+2は「高打ち出しハイスピン」といえます。さらに、左右のブレを上記関連記事で振り返ってみると、つかまりがよくスライサー向けのクラブといえ、「球が上がりにくく、スライス傾向」のゴルファーに合っているクラブと言えそうです。そのようなゴルファーは、試打した場合、筆者のような結果とは違ったものになる可能性があるので、気になる方はショップなどでデータを測定してみて下さい。
やはり、叩ける飛距離性能重視のモデルはスピン量が少なく、上がりやすさ重視のモデルはスピン量が多めであることは言えそうです。G425 LSTとUD+2はスピン量が1000以上差がありました。
総括
やはりデータを測定してみないとわかりませんね。筆者の場合、PINGのG425 LSTとスリクソンのZXが好結果でした。打感などの感触も良く、アドレスした時の顔も好感触でした。おそらく、上級者で私と同じかそれ以上のヘッドスピードのゴルファーの場合は同じような傾向のデータになり、G425 LSTやZXあたりの時の飛距離が最も出ると思います。
個人的な感想で、G425 LSTとZXのどちらかを選ぶとしたら、ZXを選びます。これは打った時のフィーリングです。今回試打した時に挿さっていたシャフト以外のものでしたらまた違った結果になっていたかもしれません。
フェアウェイウッドは難しいですよね。シャフト長が長いにも関わらず、基本的にはドライバーのようにティーアップして使うクラブではありません。ドライバーほど最新のものに変える気にはならないものですが、フェアウェイウッドにもこだわってみてはいかがでしょうか。
スリクソン ZX フェアウェイウッド


参考価格:35,200円(税込)
ヤマハ インプレス UD+2 フェアウェイウッド


参考価格:45,760円(税込)
キャロウェイ ビッグバーサ B21フェアウェイウッド


参考:36,700円(税込)