「とにかく飛ぶ」と注目を集めたヤマハのinpres(インプレス)UD+2アイアン。今回はそのUD+2シリーズのフェアウェイウッドを紹介します。フェアウェイウッドもアイアン同様「ぶっ飛びの飛距離」を謳っており、独自のテクノロジーが搭載されています。楽器音響開発に携わるヤマハの研究開発部門との共同研究により爽快な打球音を実現させたのも、ヤマハならではですね。
inpres(インプレス)UD+2アイアン
テクノロジー
革新構造 SPEED BOX
クラウンのフェース側とソールのフェース側にある、深さ1.5mmのボックス状へこみがSPEED BOXです。これらによって、フェース周辺の剛性が格段に向上し、エネルギーロスの原因となるヘッド後方への振動の拡散を極限まで低減し、インパクトエネルギーを効率的に初速へつなげることに成功しました。全モデル比で初速が1.6m/s(ヤマハ調べ)上がったとのこと。




新スーパー重心設計
SPEED BOXで生まれた余剰重量を、重心設計に最大活用し、inpres史上最大の34.5度の重心角(ドライバー)を生み出した。また、5,020g・㎠と同重量帯のクラブで最大級の慣性モーメントを実現。
数値が大きくなるほど回転しにくく(ぶれにくく)なり、数値が小さくなるほど回転しやすく(ぶれやすく)なる。つまり、「最大級の慣性モーメント」ということは、最大級に打点のブレに強く、インパクトの衝撃でフェースが開いたり閉じたりしにくい、ミスに強いことを表している。




スペック




ヤマハ インプレス UD+2 フェアウェイウド | ||||
#3 | #5 | #7 | 〈#9〉 | |
ロフト角(°) | 14.5 | 17 | 19 | 21.5 |
ライ角(°) | 58 | 58.5 | 59 | 59.5 |
フェース角(°) | 0 | |||
ヘッド体積(㎤) | 189 | 164 | 150 | 138 |
構造 | 6-4チタン精密鋳造ボディ 6-4チタン圧延偏肉フェース 高比重合金ソール | マレージング455フェース、SUS630精密鋳造ボディ | ||
シャフト | Air Speeder for Yamaha M421f | |||
シャフト硬さ | S/SR/R | |||
シャフト重量(g) | 55/50/45 | |||
シャフトトルク(°) | 4.7/5.2/5.9 | |||
シャフト調子 | 中 | |||
クラブ長さ(インチ) | 43.5 | 42.75 | 42.25 | 41.75 |
バランス | D2/D1/D1 | |||
クラブ重量(g) | 297/291/286 | 302/297/292 | 306/301/296 | 310/305/300 |
グリップ | Y21GT3560F(35g・M60相当・BLあり・ロゴおもて) |
inpres(インプレス)UD+2アイアン 試打レビュー
測定結果
弾道測定器で測定しました。シャフトはAir Speeder for Yamaha M421f(S)です。使用した測定器はSKYTRAK。使用球はタイトリストのProV1です。








ヤマハ inpres(インプレス)UD+2 フェアウェイウッド 弾道測定結果 | ||||
飛距離 (Y) |
左右ブレ (Y) |
スピン量 (rpm) |
打ち出し角 (°) |
|
1 | 197.4 | -1.0 | 4934 | 13.4 |
2 | 207.9 | -7.9 | 4043 | 12.0 |
3 | 207.0 | 0.0 | 4404 | 13.4 |
4 | 196.0 | 7.6 | 4574 | 11.7 |
5 | 219.6 | -8.5 | 2715 | 14.7 |
6 | 208.4 | 5.1 | 2137 | 14.5 |
7 | 219.4 | -22.1 | 3684 | 13.0 |
8 | 205.7 | 2.5 | 4413 | 13.9 |
9 | 202.0 | -5.0 | 3799 | 8.2 |
10 | 205.8 | 2.4 | 4413 | 14.1 |
平均 | 206.9 | – | 3912 | 12.9 |
※左右ブレはの平均は算出していません。+5ヤード(5ヤード右)と-5ヤード(5ヤード左)の平均が0ヤード(まっすぐ)となってしまうためです。
レビュー
構えてみると薄く平べったい設計になっているので、球に当たる、そして球が上がる安心感があります。14.5度のロフト角ですが筆者にしてはやや打ち出し角がやや高めです。多いと約5000rpm(回転/秒)になるなどスピン量も多いですね。飛距離性能重視というよりも、スライスや打ち出し角が不足していることで飛距離をロスしないように設計されたクラブのようです。
つかまりが良く、飛距離性能はソコソコ。ウリにもなっている、クラウン部分のSPEED BOXのへこみや、若干のネットがえぐれたオフセットが気にならなければ、武器になってくれるかもしれません。
まとめ
このクラブのコピーが「今日イチ連発」。まさに攻めのキャッチコピーですね。UD+2シリーズは飛距離不足を解消したいゴルファー向けのクラブです。よって、アイアンではストロングロフトにしています。そして、このフェアウェイウッドではキャリー不足に陥らないために、ロフト角は14.5度と標準でありながらも打ち出し角は高めになります。上がりにくいクラブで無理して球を上げようとすると「当たらない、上がらない」となってしまいすからね。「パワーに自信が無い」そんなゴルファーの助けになるフェアウェイウッドではないでしょうか。
ヤマハ インプレス UD+2 フェアウェイウッド




参考価格:45,760円(税込)