ピンのG425ドライバー、G425アイアンに続き、G425フェアウェイウッドの紹介です。ドライバー同様ヘッドのラインナップが3モデル。MAX、LST(ロー・スピン・テクノロジー)、SFT(ストレート・フライト・テクノロジー)です。ドライバー同様、クールでカッコイイ仕上がりになっています。進化した様子のG425フェアウェイウッドの威力やいかに。
G425フェアウェイウッド
テクノロジー
新たに搭載したテクノロジーは2つ。1つ目が、極薄で高強度のマレージングC300フェースの面積をソールとクラウン部分まで拡大し、最大のたわみと初速を生み出す、フェースラップテクノロージー。2つ目が、新バルジ&ロール設計により、ミスヒット時でも最大のキャリーと飛距離を生み出す、スピンシステンシーテクノロジー。
3種類のヘッド
G425MAX フェアウェイウッド
2つの新テクノロジーが、これまで以上の高さとキャリーを生み出し、最大の飛びを可能にします。スタンダードモデルです。
番手 | #3 | #5 | #7 | #9 |
ロフト角(度) | 14.5 | 17.5 | 20.5 | 23.5 |
ヘッド体積(cc) | 176 | 167 | 152 | 148 |
ライ角(度) | 57.5 | 58 | 58.5 | 59 |
標準クラブ長(inch) | 43 | 42.5 | 42 | 41.5 |
総重量(g)・バランス | 約316・D1(#5・ALTA J CB SLATE・SR) |
G425LST フェアウェイウッド
前作よりスピン量が約200回転減少(当社調べ)した低スピン設計で、強弾道を生み出すハードヒッター向けモデルです。上級者が好むシャープなヘッド形状です。
番手 | #3 |
ロフト角(度) | 14.5 |
ヘッド体積(cc) | 165 |
ライ角(度) | 57.5 |
標準クラブ長(inch) | 43 |
総重量(g)・バランス | 約319(ALTA J CB SLATE・S) |
G425SFT フェアウェイウッド
ヒール寄り重心設計のストレート・フライト・テクノロジーが右へのミスを軽減するドローバイアス設計です。ボールが捕まりきらない、スライサー向けのヘッドです。
番手 | #3 | #5 | #7 |
ロフト角(度) | 16 | 19 | 22 |
ヘッド体積(cc) | 189 | 178 | 168 |
ライ角(度) | 58 | 58.5 | 59 |
標準クラブ長(inch) | 43 | 42.5 | 42 |
総重量(g)・バランス | 約312・D0(#5・ALTA J CB SLATE・R) |
ヘッド体積とライ角にやさしやつかまり具合の違いが表れている
#3のヘッド体積とライ角
ヘッド体積(cc) | ライ角(度) | |
MAX | 176 | 57.5 |
LST | 165 | 57.5 |
SFT | 189 | 58 |
基本的にはヘッド体積が大きいほどミスに強く、小さいほど操作性が高いとされています。また、ライ角が大きいほどつかまりが良くなります。よって、スペックからLSTは操作性が高く、SFTはやさしくて捕まりが良い、ということがわかります。
G425フェアウェイウッド 試打レビュー
データ測定
MAX、LST、SFTそれぞれ試打し、弾道測定器で測定しました。使用した測定器はSKYTRAKでボールはタイトリストのProV1。シャフトはすべてTOUR-55(S)で統一しました。下記表はそれぞれの「飛距離」「スピン量」「打ち出し角」の平均値です(1球ごとの左右ブレは記載していますが、平均値は算出していません。左10ヤードと右10ヤードの平均が0(まっすぐ)となるためです)。
打ち出し角とスピン量に、モデル別の特性の違いが表れたと言えそうです。LSTは低スピン。SFTは高い打ち出し高スピン。SFTはロフト角が他の2モデルよりも1.5度大きいことも影響しています。
G425フェアウェイウッド【MAX・LST・SFT】主要データ 平均 | ||||
飛距離(Y) | 左右ブレ(Y) | スピン量(rpm) | 打ち出し角(°) | |
MAX | 209.9 | – | 3310 | 10.8 |
LST | 212.6 | – | 2817 | 11.2 |
SFT | 208.9 | – | 3762 | 13.0 |
MAX
G425フェアウェイウッド・MAX 弾道測定結果 | ||||
飛距離 (Y) |
左右ブレ (Y) |
スピン量 (rpm) |
打ち出し角 (°) |
|
1 | 219.6 | 8.8 | 3427 | 13.0 |
2 | 213.4 | -3.8 | 3471 | 11.0 |
3 | 217.0 | -8.8 | 2898 | 11.5 |
4 | 201.9 | -9.6 | 3443 | 7.7 |
5 | 207.7 | -11.8 | 2724 | 10.6 |
6 | 202.5 | 8.5 | 4003 | 9.7 |
7 | 214.3 | 8.9 | 3784 | 11.2 |
8 | 212.4 | 5.6 | 2974 | 11.3 |
9 | 213.3 | 20.5 | 2735 | 13.8 |
10 | 196.7 | 8.1 | 3636 | 8.0 |
平均 | 209.9 | – | 3310 | 10.8 |
LST
G425フェアウェイウッド・LST 弾道測定結果 | ||||
飛距離 (Y) |
左右ブレ (Y) |
スピン量 (rpm) |
打ち出し角 (°) |
|
1 | 219.7 | 2.2 | 2377 | 12.5 |
2 | 221.0 | 7.6 | 3212 | 11.3 |
3 | 209.7 | 15.5 | 3284 | 11.8 |
4 | 209.3 | 0.3 | 2894 | 10.3 |
5 | 217.8 | -15.4 | 2493 | 10.5 |
6 | 212.2 | -2.0 | 2116 | 12.3 |
7 | 209.8 | -0.4 | 3321 | 9.7 |
8 | 208.3 | 7.3 | 3510 | 9.6 |
9 | 213.7 | -0.7 | 2976 | 11.6 |
10 | 204.0 | -7.5 | 1988 | 12.4 |
平均 | 212.6 | – | 2817 | 11.2 |
SFT
G425フェアウェイウッド・SFT 弾道測定結果 | ||||
飛距離 (Y) |
左右ブレ (Y) |
スピン量 (rpm) |
打ち出し角 (°) |
|
1 | 211.4 | -9.0 | 3926 | 13.5 |
2 | 208.5 | -15.0 | 2559 | 14.5 |
3 | 198.6 | -12.8 | 4164 | 10.6 |
4 | 205.3 | -4.1 | 4166 | 13.4 |
5 | 214.0 | -20.6 | 3544 | 12.7 |
6 | 219.0 | -18.7 | 3527 | 12.6 |
7 | 212.3 | -12.7 | 3553 | 12.6 |
8 | 203.2 | -6.7 | 4037 | 12.1 |
9 | 201.5 | 11.2 | 4278 | 13.1 |
10 | 215.2 | 15.1 | 3862 | 15.1 |
平均 | 208.9 | – | 3762 | 13.0 |
レビュー
LSTの顔は良いです。性能的には捕まりきらない印象だったものの、MAXよりも右に抜けなかったです。SFTは他の2モデルよりも明らかに捕まりますし、上がります。そして、スピン量が増えます。シャフト(PING TOUR-55(S))は、しっかりしていてヘッドスピードがある程度出るゴルファーでも使える仕上がりになっているようです。
まとめ
重心位置の違いによるものなのか、LSTの食いつきが好感触でした。構えた時の顔もLSTが落ち着きます。データ的に見ても、想像以上に捕まってくれたので、筆者の場合はLSTかなといったところです。SFTは明らかに捕まりますね。ボテッとした感じや、はじく感じの打感が気にならないスライサーには良さそうです。どれにしようか迷う方はMAXを選択して問題はないでしょう。
PING G425 フェアウェイウッド
参考価格:37,840円(税込)