話題のニュードライバーを紹介します。PINGのG425ドライバーです。ヘッドはMAX、SFT、LSTの3種類。とてもクールなデザインです。G400ドライバーの評判が良く、その後継モデルのG410もピン契約の渋野日向子選手の活躍もあり、発売からかなり時間が経っても売れ続けた大人気モデルです。そしてG410の後継モデルが、G425ドライバーです。
G425ドライバー
テクノロジー
MAX、LST、SFTの3種類のヘッドがラインナップされています。スタンダートなMAX、叩いてもふけ上がらないLSTや、右への曲がりを抑えられるSFT。ゴルファーのあらゆるニーズに応じています。また、すべてのヘッドで「Gシリーズ最大のMOI」を謳っています。
また、3つのウェイトポジションが可能な弾道調整機能が、MAXとLSTで搭載されています。(SFTでは搭載されていません)
慣性モーメントのこと。数値が大きくなるほど回転しにくく(ぶれにくく)なり、数値が小さくなるほど回転しやすく(ぶれやすく)なる。つまり、「Gシリーズ最大のMOI」ということは、Gシリーズの中で最も回転しにくい。最も打点のブレに強く、インパクトの衝撃でフェースが開いたり閉じたりしにくい、ミスに強いということを表している。
3種類のヘッド
MAX
極薄クラウン設計により、ブレない深低重心設計へと進化しました。インパクト時のリアルロフトが増え、高打ち出し&低スピンを実現しました。
ロフト角(度) | 9 | 10.5 | 12 |
ヘッド体積(cc) | 460 | ||
ライ角(度) | 59.5 | ||
総重量(g)・バランス | 約301・D3(ALTA J CB SLATE・SR・45.75インチ) |
LST
前作よりスピン量が約200回転減少(PING社調べ)した低スピン設計で、強弾道を生み出す445ccのシャープなヘッドです。ハードヒッター向けのヘッドです。
ロフト角(度) | 9 | 10.5 |
ヘッド体積(cc) | 445 | |
ライ角(度) | 58 | |
総重量(g)・バランス | 約306・D3(ALTA J CB SLATE・S・45.75インチ) |
SFT
ヒール寄り重心設計のStraight Flight Technology(ストレート・フライト・テクノロジー)が右へのミスを軽減します。要は「つかまる」ということです。スライサー向けのヘッドです。可変式ではなく、ヒール側にウェイトを固定しています。
ロフト角(度) | 10.5 | ||
ヘッド体積(cc) | 460 | ||
ライ角(度) | 59.5 | ||
総重量(g)・バランス | 約292・D0(ALTA J CB SLATE・R・45.75インチ) |
G425ドライバー試打レビュー
ヘッドはMAX、LST、SFTの3種類。シャフトはPING TOUR 173-55(SR)、PING TOUR 173-65(S)、ALTA DISTANZA(R相当)の3種類。3×3で、計9パターンのクラブを試打しました。ロフト角はすべて10.5度で、長さはALTA DISTANZAのみ46インチで、他は45.25インチです。
9パターンそれぞれの「クラブスピード」「ボールスピード」「打ち出し角」「スピン量」「飛距離」の平均をまとめると下記の通りです。※左右のブレの平均は記載していません。10ヤード左と10ヤード右の平均は0(まっすぐ)となってしまい、全体の左右のブレ具合を把握する必要がありますが、平均を把握する意味はあまりないからです。
詳しくは、下記詳細データ(写真)をご覧ください。
G425ドライバー【MAX SFT LST】 主要データ平均 | |||||
クラブスピード | ボールスピード | 打ち出し角 | スピン量 | 飛距離 | |
MAX 55 | 42.2 | 58.6 | 12.6 | 2974.9 | 242.9 |
MAX 65 | 42.4 | 58.9 | 13.5 | 2820.4 | 246.6 |
MAX ALTA | 43.1 | 59.8 | 13.9 | 2953.4 | 252.1 |
SFT 55 | 42.0 | 58.3 | 13.6 | 2827.0 | 240.1 |
SFT 65 | 42.0 | 58.3 | 13.7 | 2944.9 | 243.1 |
SFT ALTA | 42.8 | 59.3 | 13.6 | 3001.6 | 247.1 |
LST 55 | 42.7 | 59.1 | 12.2 | 2491.5 | 242.1 |
LST 65 | 42.3 | 58.7 | 12.6 | 2585.5 | 242.1 |
LST ALTA | 43.3 | 59.7 | 13.5 | 2711.3 | 251.5 |
ヘッド:MAX シャフト:PING TOUR 173-55(SR)
ヘッド:MAX シャフト:PING TOUR 173-65(S)
ヘッド:MAX シャフト:ALTA DISTANZA(R相当)
ヘッド:SFT シャフト:PING TOUR 173-55(SR)
ヘッド:SFT シャフト:PING TOUR 173-65(S)
ヘッド:SFT シャフト:ALTA DISTANZA(R相当)
ヘッド:LST シャフト:PING TOUR 173-55(SR)
ヘッド:LST シャフト:PING TOUR 173-65(S)
ヘッド:LST シャフト:ALTA DISTANZA(R相当)
試打レビュー
打音は高め。好き嫌いが分かれそうな打音です。ヘッドの性能に関しては、特性通りの曲がりになりました。SFTは左傾向、20ヤード以上左もちらほら、30ヤード以上左に飛んだショットもありました。一方、LSTは左に飛びにくいです。逆に右に30ヤード曲がってしまうこともありました。
また、LSTはスピン量が400rpm(回転/秒)は少なくなるようです。パワーヒッターはスピン量が増えやすいので、味方になってくれるヘッドかもしれません。
ALTA DISTANZAは飛ぶ、という結果になりました。軽くて柔らかいので、タイミングが合えば飛距離増が期待できます。初速が59m/sを越えたのはすべてALTA DISTANZAでした。ただ、タイミングが少しでもずれると左右への散らばりが大きくなるのかな、という印象です。そういう意味では、今回試打したシャフト3本の中ではPING TOUR 173-65(S)が総合的には筆者には合っているように思います。
まとめ
先述したようにピンならではの性能もさることながら、見た目がカッコイイです。G400やG410以上にクールな仕上がりです。ゴルファーの所有感を満たしてくれる1本になるでしょう。Speeder EVOLUTION ⅦやTENSEI CK Pro Orangeなどのカスタムシャフトもラインアップされています。ベストな1本を獲得しましょう!
G425ドライバー
参考価格:61,600円(税込)