9月8日に発売される、ブリヂストンのB1STドライバーとB2HTドライバーを紹介します。強弾道を謡う「B1ST」と、高弾道を謡う「B2HT」。両者の違いはどのようなものなのでしょうか。
見た目はどちらもブリヂストンらしいオーソドックスな形状です。両者ともに「SLIPLESS BITE MILLING(スリップレスバイトミーリング)」のフェースが特徴的です。スリップレスバイトミーリングは、接点の科学が生み出した、ブリヂストン独自のフェーステクノロジーで、スピンの抑制する効果を狙っています。
さらに、両者ともに「SP-COR(サスペンションコア)」を搭載。トゥ側とヒール側でインパクトした時の許容性を向上とそれにともなう飛距離ロス軽減を狙っています。
テクノロジーやスペックが両者で異なります。測定結果と合わせて、あらゆる角度から調査しました。
テクノロジー
B1STドライバー
フェース側に2か所、バクフェース側に1か所(3ポジション)の可変式のウェイトカートリッジを搭載。つかまり度合いを調整できます。ネックも可変式で角度調整が可能です。
B2HTドライバー
つかまりの良さを追求したドローバイアスデザインが更に進化しました。搭載されている2gと8gの可変ウェイトを交換することで、つかまりをより大きくするか、慣性モーメントをより大きくするか、を変えることができます。
ヴィジュアル
B1STドライバー
B2HTドライバー
スペック
B1STドライバー
※スペック表の数値は実測値と若干異なる場合があります。
※ゴルフクラブの重さ(総重量)は目安とお考え下さい。
*在庫がなくなり次第特注対応となります。
B2HTドライバー
※スペック表の数値は実測値と若干異なる場合があります。
※ゴルフクラブの重さ(総重量)は目安とお考え下さい。
*在庫がなくなり次第特注対応となります。
試打測定
弾道測定器SKYTRAKを使って試打測定を行い、B1STドライバーとB2HTドライバーを比較しました。使用したボールはタイトリストのProV1です。
B1STドライバー
VENTUS BS6(S)で試打しました。フェース側のウェイトは、ヒール側に6g、トゥ側に2gにしました。バックフェース側のウェイトはセンターです。
ブリヂストン B1STドライバー | |||||
H/S (m/s) |
打ち出し角 (°) |
バックスピン量 (rpm) |
左右ブレ (Y) |
飛距離 (Y) |
|
1 | 42.2 | 15.9 | 2616 | 6.9 | 231.7 |
2 | 41.6 | 17.9 | 2137 | 15.6 | 230.8 |
3 | 42.2 | 16.0 | 2372 | 1.8 | 231.3 |
4 | 40.9 | 14.4 | 2499 | 0.5 | 219.2 |
5 | 41.7 | 15.6 | 2592 | 9.8 | 226.8 |
平均 | 41.7 | 16.0 | 2443 | ー | 228.0 |
※左右ブレの平均は算出していません。例えば5ヤード右(+5)と5ヤード左(-5)の平均がまっすぐ(0)となってしまうので。
B2HTドライバー
VANQUISH BS50(S)で試打しました。バックフェース側のウェイトは、ヒール側に8g、トゥ側に2gにしました。
ブリヂストン B2HTドライバー | |||||
H/S (m/s) |
打ち出し角 (°) |
バックスピン量 (rpm) |
左右ブレ (Y) |
飛距離 (Y) |
|
1 | 40.6 | 18.0 | 2351 | -12.1 | 223.6 |
2 | 41.2 | 18.0 | 2132 | -8.4 | 228.9 |
3 | 41.2 | 16.5 | 2616 | -9.8 | 225.9 |
4 | 41.1 | 18.0 | 2365 | -11.5 | 227.6 |
5 | 40.7 | 17.3 | 2735 | -2.7 | 223.7 |
平均 | 41.0 | 17.6 | 2440 | ー | 226.0 |
※左右ブレの平均は算出していません。例えば5ヤード右(+5)と5ヤード左(-5)の平均がまっすぐ(0)となってしまうので。
レビュー
B1STではフェース側のウェイトをヒール側にして、つかまり抑制よりも操作性大を優先した影響からか、ある程度つかまりました。すべてターゲットよりも右に飛びましたが、大きなブレではないですし、手ごたえ的にも‟つかまった感”はありました。
B1STは、打ち出し角がやや高めではありながらスピン量が適正でした。
B2HTではウェイトをヒール側にして、つかまりを良くしたからか、右に抜ける心配がまったくないと思わせる結果になりました。「右に抜けたかな?」という手ごたえのショットでも左に戻ってきました。B1STよりもライ角が2度アップライト(B1ST:57度 B2HT:59度)ということも、その‟つかまりやすさ”を後押ししているでしょう。
B2HTは、高弾道を謡っているだけあり、打ち出し角は高めです。今回の測定ではスピン量は適正ですが、左に飛ぶ傾向でスピン量が適正ということは、まっすぐ飛ぶ場合、スピン量が多くなる可能性があります。左に飛ぶほど、スピン量が減りやすく、右に飛ぶほどスピン量が増えやすいからです。
両者を比較した場合、謡っている性能通り、強弾道のB1ST、高弾道のB2HT、を感じることができます。
ブリヂストン B1STドライバー
参考価格:70,400円(税込)
ブリヂストン B2HTドライバー
参考価格:68,640円(税込)