ウェッジといえばボーケイデザイン。そんなイメージを持っているゴルファーは多いのではないでしょうか。そんなボーケイデザインの最新ウェッジ、SM8(スピンミルド8)を紹介します。このウェッジは名の通り優れたスピン性能を有しています。ロフト角毎にグルーヴ(溝)の幅を変えるグルーヴ設計に加え、溝と溝の間に精密加工されたパラレルミーリングを採用しています。又、6種類のグラインドがあらゆるタイプのゴルファーに対応できます。
テクノロジー
溝:パラレルミーリング


スペック
グラインド
グラインドとはソールの形状のことです。同じヘッドであっても、ソールを研磨し、変化させることで様々な顔を持たせることができます。
Fグラインド
ソール全面でバウンス効果を発揮しています。あらゆるスイングタイプやライに対応できる、スタンダードなグラインドです。
Mグラインド
フェースを開いて構えると、ヒールやトレーディングエッジが邪魔になる場合がありますが、トゥからヒールを削り、バウンス効果を小さめに設定しています。フェースを開いて使うゴルファー向けです。
Sグラインド
トレーディングエッジからヒールを小さく削った、高いバウンス効果と操作性を両立したいゴルファー向けです。


Dグラインド
トゥからヒールを大きく削り、フェースを開きやすく、大きめのセンターバウンスでフルショットにも対応したいゴルファー向けです。


Lグラインド
トゥからヒールを大きく削り、ソール幅は狭めです。バウンス効果が最も小さい、あらゆるテクニックを駆使したい技巧派ゴルファー向けです。
Kグラインド
フェースを開かなくても高いバウンス効果を発揮します。バンカーや深いラフからの脱出を易しくしたいゴルファー向けです。


ラインナップ
ヘッド
ツアークローム


ブラッシュドスチール


ジェットブラック


シャフト
ダイナミックゴールドS200


N.S.PRO 950GH neo(S)


N.S.PRO モーダスTOUR105(S)


ラインナップ


タイトリスト SM8ウェッジ 試打レビュー


「ロフト角58度、バウンス角10度、Sグラインドソール」「ロフト角58度、バウンス角12度、Dグラインドソール」「ロフト角58度、バウンス角14度、Kグラインドソール」の3つのモデルを試打しました。
Kグラインドはワイドソール。バウンス角14度でワイドソールだと、バウンスが地面にはねてトップしやすいと言われていますが、あまり気にしなくて良さそうです。芝が短くペチャっとしたライから、フェースを開いても、ボールの下にクラブヘッドが入ってくれます。左足下がりで芝が薄いライでフェースを開くとなると、バウンス角14度のKグラインドソールでは厳しいかもしれませんが、ほとんどのライでは、逆にハイバウンス角やワイドソールのメリットが生かされるように思います。
基本的にウェッジは12度以上のハイバウンス角を選んだ方が総合的に見てメリットが多いです。バンカーから楽に脱出しやすかったり、ダフっても適度にソールがすべってくれたりします。ソールはあまり大きく削られていない方がウェッジを易しく使えるでしょう。
芝が薄いライからフェースを開いてフワリと球を上げる場合は、バウンスが邪魔になる場合があります。よって、ある程度ソールが削られていた方が良いでしょうが、そういうショットをあまりしないゴルファーはソールが削られていない方がバウンス効果の発揮に期待できるようです。ただ、バンカーの砂が硬い場合、バウンス角やソールが邪魔になることがあります。
筆者が使うとしたら、バウンス効果を活かしながらも、状況によっては薄い芝でもフェースを開いて使いたいので今回試打した3つのモデルの内では、バウンス角12度のDグラインドソールのモデルが良いかなと感じました。
どのモデルも申し分ないスピン性能です。
タイトリスト SM8(スピンミルド8)ウェッジ


参考価格:19,600円(税込)