ゴルフを楽しむ!上達する!ウェッジ選びで重要な3つの項目

ゴルフ ウェッジ選びで気をつけること ロフト角 シャフト バウンス角 クラブ

ピッチングウェッジ(PW)より下のクラブは、別売りのもので、自分の好みやプレースタイルに合ったものを選ぶことが一般的なものになってきました。このウェッジ選びでは重要な項目が3つあります。「シャフト重量」「ロフト角」「バウンス角」です。

では、どのようにPWより下のウェッジの「シャフト重量」「ロフト角」「バウンス角」を選べばよいのでしょうか。今はほとんどのアイアンセットが、6番アイアンぐらいからピッチングウェッジまでのセット売りで、各メーカーの「PWの下のクラブは1本でも2本でもいいからお好きなようにどうぞ」という姿勢がうかがえます。

自由度が増した半面、「何をどのように選択して良いのか分からない」ゴルファーは多いのではないのでしょうか。

ロフト角

ロフト角はPWを基準に考える

あまり、自分のPWのロフト角は、認識していない人が多いと思いますが、このPWのロフト角がウェッジ選びにおいて重要なポイントとなります。なぜなら、まずは、”アイアンセットの各番手の距離の差に合った、PWとその1つ下のウェッジの距離の差”にする必要があるからです。

昔は、PWのロフト角が47~48度が標準でした。今も、プロが使用しているPWはこれぐらいのロフト角が多いようですが、ゴルフショップに並んでいる市販されているアイアンセットはストロングロフト化が進み、PWは44度~45度のものが多くなりました。

よって、そのあたりのことも考えて使用するウェッジのことを考えていかないと、PWとその下のウェッジの距離の差が大きくなり、難易度の高い飛距離の調整をしいられることになりかねません。プロはPWの下に52度のクラブを入れている事が多いようです。これは、PWが47~48度のものを使っているからです。

使っているPWが44~45度の場合、その下のウェッジが52度ではその差が7~8度ということになり、2番手ほどのロフト角と飛距離の差になってしまいます。

市販されているウェッジは、48度や50度ぐらいから基本的には2度刻みでラインナップされています。

PWのロフト角が44~45度の場合の、その下にセッティングするウェッジは、「50度」と「56度」の2本がおすすめです。3本入れる事もありであれば、「48度」「52度」「56度」などが良いでしょう。PWのロフト角を知らない場合は、カタログやインターネットでチェックするか、ゴルフショップの店員さんに聞くと良いでしょう。

球が上がることが良い、とは限らない

アプローチでは、「球が上がった方が距離感が合いやすいからロフト角は大きい方がいい」と思っている人がいますが、これは間違いです。基本的には球は低い方が距離感が合いやすいです。ですので、58度以上のウェッジはあまりおすすめできません。

なぜ、ロフト角が大きいと距離感が合いにくいのでしょうか。まず、ロフト角が大きいということは飛距離が出にくくなるということです。飛距離が出にくくなるということは、大きく振る必要が出てきます。大きく振るという事は、その分インパクトがぶれる確率が高まります。

また、多くのアマチュアは手首をこねる傾向にあります。手首をこねるということはロフトが大きくなってインパクトすることになるので、だるま落としのようにクラブヘッドがボールの下をくぐりやすくなるのです。ロフトが大きいクラブを使うほど、だるま落としの確率は高まってしまいます。

これらのポイントによりロフト角が大きいと距離感が合いにくくなるのです。

プロが58~60度のウェッジを使っているのは、硬くて速いグリーンや、厳しいピンポジションに対応する為です。ツアーレベルのコンディションのゴルフ場をプレーすることもあまりなく、ロフトが大きいクラブでもきっちり距離を合わせられるアプローチスキルがない場合は、無理して58度を使う必要はありません。

プロのクラブセッティングや、「上がる」という甘い蜜にまどわされないようにしましょう。使ってみて学ぶためなら良いと思いますが、60度など基本的には手を出すべきでないロフト角です。使うにはレベルの高いハンドファーストインパクトダウンブローインパクトが、必要になります。

バウンス角

バウンス角って何?

ロフト角は知っている人が多いと思いますが、バウンス角については知っている人は少ないと思います。バウンス角とはウェッジのソールの張り出しの部分の角度です。この角度の違いによって、そのクラブの特性が変わってきます。

ゴルフクラブ バウンス角の説明

バウンス角が大きいウェッジ

張り出しが大きくなると、ソールが地面をすべりやすくなる分、クラブヘッドが地面にささりにくくなります。だふりに強くなるということですね。さらに、張り出しのおかげでバンカーでも砂を爆発させやすくなります。

しかし、デメリットもあります。ソールが地面に当たった時にクラブがはねてトップしやすくなります。特に、芝が薄くかたいライや、硬い砂質のバンカーではそういったトップのミスがでやすくなります。

バウンス角が小さいウェッジ

張り出しが小さくなると、ボールの下にリーディングエッジ(刃)の部分が入りやすくなりますので、どのようなライでもテクニックをフルに活かし、ボールを上げやすくなります。

しかし、デメリットもあります。ソールが地面をすべりにくくなるので、クラブヘッドが地面にささりやすくなります。だふりに弱くなります。さらに、バンカーでは砂にヘッドが深く入ってしまい、ボールを飛ばしにくくなることもあります。

トータルで考えると、サンドウェッジのバウンス角は大きい方が良い

ほとんどのゴルファーは、サンドウェッジは12度~14度程度のバウンス角がマッチしています。少なくても10度は欲しいところです。

バウンス角が小さいウェッジのメリットとしてある「ボールをひろいやすい」というワードは、なにやら魅力的な響きですが、ダフリに弱かったり、バンカーからの脱出が難しくなるデメリットの方が大きいです。

14度もバウンス角があっても、邪魔になることはあまりないですし、フェースを開くとさらにバウンス角が大きくなるのですが、フェースを開いても使えます!

バウンス角が大きいサンドウェッジを使って、ダフりやトップがほぼ出なくなってから、バウンス角が小さいウェッジを検討するとよいでしょう。プロはそういったミスが出ないうえに、フェアウェイの芝が薄くかたいトーナメント会場でプレーし、応用的なテクニックをフル活用する必要があるため、バウンス角が小さいサンドウェッジを使っている選手が多いのです。

ゴルフショップのウェッジ売り場でウェッジを構えてみた時、床がカーペットかフローリングなのでバウンス角が大きいとリーディングエッジがかなり浮いた形になります。しかし、コースではソールが芝に少し沈むので、あまり浮きません。

極力、バウンス角が大きいサンドウェッジを使うようにしましょう。

シャフト重量

アイアンセットのよりも軽くならないように、かつ、シャフト重量と差が大きくならないようにする

例えばツアープロに使用者が多いダイナミックゴールドのようなシャフト重量の重いアイアンを使用しているにも関わらず、N・S・PRO950のようなシャフト重量が軽いウェッジにしたり、50グラム台の軽いカーボンのアイアンを使用しているにも関わらず、N・S・PRO950のようなシャフト重量が、アイアンのシャフト重量と差が大きくなるウェッジにしたりしないようにする必要があります。

上記のようなセッティングにしてしまうと、アイアンと同じリズム、テンポ、タイミングでスイングする事が難しくなるのです。クラブセッティングは、クラブが短くなるにつれ、重くなるようにすることがベターです。アイアンセットのシャフト重量とかけ離れない程度に重くしましょう。

あと、アプローチウェッジよりサンドウェッジの方が重くなるようにもしましょう。ウェッジを1本ずつ単品で加えていくと、結果シャフト重量に整合性がなくなってしまう、ということはよくある話なので注意しましょう。

非力でもバンカー専用であれば重いシャフトはあり

例外として、女性などかなり軽いシャフトのアイアンセットを使用している人の場合、「バンカー専用」という条件付きでならかなり重いシャフトを使用しても良いでしょう。

グリーン周りのバンカーは砂ごとボールを飛ばす必要があります。しかし、軽いクラブほど、インパクト時、砂の抵抗に負けて、ボールを飛ばすことが難しくなります。硬い砂質のバンカーなら尚更ですね。

軽いクラブで、砂を打つために(爆発させるために)、力むぐらいなら、重いシャフトのウェッジで、その重量をうまく使って砂を打った方が、効果的です。ドライバーにはこだわってもウェッジには無頓着なゴルファー、まだまだ多いですね。

ウェッジセッティングにおいて「ロフト角」「バウンス角」「シャフト重量」に着目しましょう。

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