現在テーラーメイドのSIM(シム)シリーズが話題を集めています。SIM=SHAPE IN MOTION。主役はもちろんドライバーですが、フェアウェイウッドも注目されています。フェアウェイウッドもドライバー同様、同シリーズはSIMとSIM MAXの2モデルがラインナップされています。今回はこの2種類をレビューします。
これまでと同様、フェアウェイウッドにもテーラーメイドらしい革新的なテクノロジーが搭載されています。「ツイストフェース」「ZATECH(ゼイテック)チタンフェース」「貫通型スピードポケット」などです。
そして今回、特に注目するべきは接地面積を減らしたV字型のソール「Vスチールソール」の復活です。Vスチールフェアウェイウッドは2000年代にテーラーメイド契約外の選手も数多く使用するなど大流行したクラブで、そのVスチールのソールがSIMで復活するのです。
ソールに「V STEEL」がプリントされています。
SIM


SIM MAX


SHAPE IN MOTION
SIM フェアウェイウッド
スペック
ヘッド
HEAD | #3 | #5 | |
ヘッド素材/フェース素材 | チタン[6-4 ti]+スチールウェイト+グラファイト・コンポジット・クラウン/チタン[ZA] | ||
ロフト角(°) | 15 | 19 | |
ライ角(°) | 56.5 | 57 | |
ヘッド体積(㎤<cc>) | 180 | 155 | |
長さ(インチ) | TENSEI SILVER TM50 | 43.25 | 42.25 |
Tour AD XC-6 | 43 | 42 | |
Speeder 661 EVOLUTION Ⅳ | 43 | 42 | |
Diamana ZF60 | 43 | 42 |





フェースに「ZA」の刻印があります。ゼイテックチタンであることを示しています。
シャフト(#3)
SHAFT | TENSEI SILVER TM50 | Tour AD XC-6 | Speeder 661 EVOLUTION Ⅳ | Diamana ZF60 | ||
フレックス | S | SR | R | S | S | S |
クラブ重量(g) | 約315g | 約313g | 約311g | 約322g | 約324g | 約322g |
シャフト重量(g) | 約52g | 約50g | 約48g | 64g | 65.5g | 64g |
トルク | 4.0 | 4.4 | 4.8 | 3.2 | 3.9 | 3.8 |
バランス | D2 | D2 | D2 | D2.5 | D2 | D2 |
キックポイント | 中 | 中元 | 中 | 中元 | ||
グリップ | TM Tour Velvet 360 Gray/Blue(径60/42g) | TM Tour Velvet 360 Gray/Blue(径60/47.5g) |
スペックの特徴
ZATECHチタンフェースが特徴的です。SIM MAXにはない±2°の弾道調節機能が付いており、ロフト角、フェースアングル、ライ角を調節することができます。
SIM MAX フェアウェイウッド
スペック
ヘッド
HEAD | #3 | #5 | |
ヘッド素材/フェース素材 | ステンレススチール[450SS]+グラファイト・コンポジット・クラウン/ステンレススチール[C300] | ||
ロフト角(°) | 15 | 18 | |
ライ角(°) | 57 | 57.5 | |
ヘッド体積(㎤<cc>) | 185 | 160 | |
長さ(インチ) | TENSEI SILVER TM50 | 43.25 | 42.25 |
Tour AD XC-6 | 43 | 42 | |
Speeder 661 EVOLUTION Ⅳ | 43 | 42 | |
Diamana ZF60 | 43 | 42 |
#7もあります






フェースのスコアラインがノーマルのSIMとSIM MAXでは違いますね。
シャフト(#3)
SHAFT | TENSEI SILVER TM50 | Tour AD XC-6 | Speeder 661 EVOLUTION Ⅳ | Diamana ZF60 | ||
フレックス | S | SR | R | S | S | S |
クラブ重量(g) | 約313g | 約311g | 約309g | 約324g | 約326g | 約320g |
シャフト重量(g) | 約51g | 約49g | 約47g | 64g | 65.5g | 64g |
トルク | 4.4 | 4.8 | 5.0 | 3.2 | 3.9 | 3.8 |
バランス | D2 | D2 | D2 | D3 | D2.5 | D2.5 |
キックポイント | 中 | 中元 | 中 | 中元 | ||
グリップ | TM Tour Velvet 360 Gray/Blue(径60/42g) | TM Tour Velvet 360 Gray/Blue(径60/47.5g) |
スペックの特徴
SIMに比べてライ角が0.5°アップライトになっており、ヘッド体積が5㎤大きくなっています。又、#5のロフトがSIMに比べて1°立っています。
純正シャフトのTM50の方はSIMに比べてシャフト重量を軽くして、クラブ総重量を2g軽くし、バランスが同じにしています。一方、カスタムシャフトの方はSIMに比べてクラブ重量が2g重くなり、バランスが0.5ポイント大きくなっています。
テーラーメイド SIM・SIM MAX フェアウェイウッド 試打レビュー
SIM、SIM MAX両方とも3番ウッドでシャフトはTENSEI SILVER TM50のRを試打しました。今回はデータ測定はできませんでした。SIMフェアウェイのレポートがテーラーメイドスタッフの商品説明と合わせて横田真一プロのユーチューブチャンネルでされていますので、参考にしてみて下さい。
筆者の感想としては、SIMは「カキン」とドライバーのような音がします。ZATECHチタンの影響でしょう。チタンなのでやはりSIM MAXよりも飛距離が出ていますね。シャローフェースではあるもののSIM MAXに比べて丸みがあるせいか上から見るとシャロ―っぽく見えません。
SIM MAXは、SIMよりもヘッド体積が5㎤大きく、ヘッドの座りが良いのでSIMよりも上がりやすく感じます。SIMシリーズのフェアウェイウッドの一つのウリになっているVスチールソールのVスチールフェアウェイウッドに近い打感です。革新的なテクノロジーも実感できながら、SIM以上に元祖Vスチールフェアウェイウッドの良さを感じられるのがSIM MAXです。
筆者がどちらか選択をするとしたらSIMの方です。ドライバーだけでなくフェアウェイウッドも飛距離重視でいきたいです。チタンの飛距離は捨てがたいけれど球の高さを出したい、といった方は弾道調節機能をうまく使うことも検討してみるとよいかもしれません。
テーラーメイド SIM フェアウェイウッド


参考価格:44,000円(税込)
テーラーメイド SIM MAX フェアウェイウッド


参考価格:35,200円(税込)