キャロウェイ MAVRIK(マーベリック)・ MAVRIK MAXアイアンを比較

クラブ

今年の2月7日に発売開始になったMAVRIK(マーベリック)アイアン。「MAVRIK」「MAVRIK MAX(※4月発売)」「MAVRIK PRO」の3種類のモデルラインナップで登場です。MAVRIKシリーズではキャロウェイ史上初めてアイアンにもAIによるテクノロジーを搭載しました。それにより、ボールスピードや耐久性だけでなく、高初速エリアの最大化、最適化を実現したとのことです。「芯を外しても飛ぶ」とキャロウェイが自信を持って送り出しています。

MAVIKはオレンジを軸にしたカラーデザインです。最先端のテクノロジーだけでなく、カラフルなビジュアルも特徴的です。

今回、3種類のモデルの内の「MAVRIK MAX」「MAVRIK」を試打したのでレビューしたいと思います。

キャロウェイ史上初!アイアンでもAIフェースのデザイン

キャロウェイの前シリーズEPIC(エピック)でもAIデザインのテクノロジーが搭載されていましたが、ドライバーのみで、アイアンには搭載されていませんでした。よってマーベリックシリーズのアイアンが、キャロウェイ史上初のAIテクノロジー搭載アイアンとなります。

キャロウェイEPIC FRASH STAR(エピックフラッシュスター)ドライバー

キャロウェイ エピックフラッシュ ドライバー 試打レビュー

また、EPIC FORGED STAR アイアンで初登場したタングステン・エナジー・コアや、ROGUEシリーズのアイアンで登場したウレタン・マイクロスフィアなどのテクノロジーにより、ストロングロフト設計でありながら、打ち出し角やスピン量を犠牲にすることなく、飛距離や心地よい打感を得ることができる、とのことです。

MAVRIK アイアン

スペック

ヘッド
番手 I#5 I#6 I#7 I#8 I#9 PW AW GW SW
フェース素材/構造 17-4ステンレス/FLASHフェースカップ 17-4ステンレス/フェースプレート
ボディ素材 17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア+タングステン・インナーウェイト 17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア 17-4ステンレス
クラブ長さ(インチ) 38.25 37.625 37.0 36.5 36.0 35.75 35.5 35.25 35.0
ロフト角(°) 21.0 24.0 27.0 31.5 36.0 41.0 46.0 51.0 56.0
ライ角(°) 61.25 62.0 62.5 63.0 63.5 64.0 64.0 64.0 64.0
シャフト別
シャフト名(硬さ) Diamana 50 for Callaway(S) Diamana 50 for Callaway(R) N.S.PRO 950GH neo(S) N.S.PRO Zelos7(S)
クラブ重さ(I#5/I#7) 約359g/約372g 約357g/約371g 約401g/約416g 約385g/約400g
シャフト重さ 約49g 約47g 98g 77.5g
シャフトトルク 4.3 4.5 1.7 2.6
シャフト調子 中調子 先調子

MAVRIK アイアン スペック(キャロウェイ公式サイト)

スペックの特徴

9番アイアンまでAIによって生まれたフラッシュフェースカップが搭載されています。3モデルの中で最もストロングロフトです。PWで41度。標準的なアイアンセットの9番アイアンよりもロフト角が立っているといえるかもしれません。よって、AWとSWの間が空きすぎてしまうので、GWという番手が入っています。

シャフトは軽い純正カーボンシャフトと、N.S.PRO 標準的な軽量スチールの950シリーズと軽量スチールの中でも特に軽いZelos7がラインナップされています。

ヘッド形状

MAVRIK(マーベリック)アイアンの顔 MAVRIK(マーベリック)アイアンのフェース MAVRIK(マーベリック)アイアンのバックフェース

グースネックです。トップブレードの厚みが特徴的です。スコアラインの下二本にラインが入っており、目標に対してスクエアにクラブフェースを合わせやすくなります。

試打 測定

測定器、シャフト、ボール

使用した測定器はSKYTRAKでボールは練習場のレンジボール(2ピース)です。測定した番手は7番でシャフトはN.S.PRO 950GH neoのSシャフトです。

スカイトラック N.S.PRO950GHneo
測定結果
飛距離
クラブスピード(m/s) ボールスピード(m/s) 打ち出し角
(°)
スピン量
(rpm)
飛距離
(yard)
1 37.7 48.1 14.2 5400 156.4
2 38.4 48.9 13.7 5361 159.0
3 37.5 47.9 12.0 5603 152.7
4 38.0 48.5 13.0 5598 156.7
5 36.8 47.0 13.3 5516 148.8
平均 37.68 48.08 13.24 5495.6 154.72
方向
打ち出し方向
(°)
サイドスピン
(rpm)
スピン軸
(rpm)
左右中心ブレ
(yard)
1 3.3R 309L -3 4.7R
2 1.9R 849L -9 5.6L
3 1.8R 562L -6 1.7L
4 2.0R 401L -4 0.3R
5 2.8R 237L -2 4.3R
平均 2.36R 471.6L -4.8 ー(※1)

(※1)平均を出してもあまり意味がないので示しませんでした。例えば10ヤード右のショットと10ヤード左のショットがあると平均0で「まっすぐ飛ぶ」となってしまいます。他の項目は方向や回転方向が揃っているので示しています。

MAVRIK MAX アイアン

スペック

ヘッド
番手 I#5 I#6 I#7 I#8 I#9 PW AW SW
フェース素材/構造 17-4ステンレス/FLASHフェースカップ 17-4ステンレス/フェースプレート
ボディ素材 17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア+タングステン・インナーウェイト 17-4ステンレス
クラブ長さ(インチ) 38.375 37.75 37.125 36.5 36.0 35.75 35.5 35.25
ロフト角(°) 23.0 26.0 30.0 34.0 38.0 43.0 48.0 54.0
ライ角(°) 61.25 62.0 62.5 63.0 63.5 64.0 64.0 64.0
シャフト
シャフト名(硬さ) Diamana 40 for Callaway(SR) Diamana 40 for Callaway(R) N.S.PRO Zelos7(S)
クラブ重さ(I#5/I#7) 約350g/約363g 約349g/約362g 約383g/約395g
シャフト重さ 約43g 約42g 77.5g
シャフトトルク 4.8 4.9 2.6
シャフト調子 中元調子 先調子

MAVRIK アイアン スペック(キャロウェイ公式サイト)

スペックの特徴

ノーマルのMAVRIKは9番アイアンまででしたが、MAXの方はPWまでフラッシュフェースカップが搭載されています。7番アイアンより長い番手はノーマルのMAVRIKよりも0.125インチ長くなっています。長くなってもライ角が変わらないということは、つかまりが良くなる効果があります。

ノーマルのMAVRIKよりも2°~3°ロフト角が寝ていますが、標準からするとストロングロフトです。

ヘッド形状

MAVRIK(マーベリック)MAXアイアンの顔 MAVRIK(マーベリック)MAXアイアンのフェース MAVRIK(マーベリック)MAXアイアンのバックフェース

MAXの方もグースネックで、全体的なフォルムはノーマルのMAVRIKと似ています。若干ヘッドサイズが大きいです。

試打 測定

シャフト

シャフトはzelos7のSシャフトです。軽量級の中でもさらに軽量級のスチールシャフトです。

Zelos7シャフト
測定結果
飛距離
クラブスピード(m/s) ボールスピード(m/s) 打ち出し角
(°)
スピン量
(rpm)
飛距離
(yard)
1 38.7 49.2 15.6 5994 160.2
2 38.0 48.5 13.7 6186 154.4
3 37.4 47.8 14.3 6503 151.4
4 38.1 48.6 15.2 6402 155.9
5 37.6 48.0 14.8 5965 151.8
平均 37.96 48.42 14.72 6210 154.74
方向
打ち出し方向
(°)
サイドスピン
(rpm)
スピン軸
(rpm)
左右中心ブレ
(yard)
1 1.3R 429L -4 1.8L
2 1.8R 980L -9 5.8L
3 2.1R 746L -7 2.3L
4 3.6R 458L -4 4.3R
5 0.0 1388L -13 14.6L
平均 1.76R 800.2L -7.4 ー(※1)

(※1)に関しては先述した通りです。

キャロウェイ MAVRIK・MAVRIK MAX アイアン 試打レビュー

平均 MAVRIK(N.S.950) MAVRIK MAX(Zelos7)
クラブスピード(m/s) 37.68 37.96
ボールスピード(m/s) 48.08 48.42
打ち出し角(°) 13.24 14.72
スピン量(rpm) 5495.6 6210
打ち出し方向(°) 2.36R 1.76R
サイドスピン(rpm) 471.6L 800.2L
スピン軸(°) -4.8 -7.4
飛距離(yard) 154.72 154.74

比較すると興味深い結果になりました。シャフトが違うという点を踏まえても、それぞれの特徴が出たように感じます。MAXの方がノーマルのMAVRIKに比べて打ち出し角が高く、スピン量が大きくなったにも関わらず、飛距離は変わりませんでした。

ある程度の操作性を出しながらも飛距離を出すためにロフトを立てているノーマルのMAVRIKと、そのノーマルのMAVRIKよりもボールを上げながらも飛距離を損なわずにFLASHフェースカップの力を最大限引き出しているMAX、といった感じでしょうか。

筆者は普段ストレートネックのアイアンを使っていることもあり、グースネックには抵抗があります。しかし、グースネックが気にならず楽に飛距離を出したいゴルファーにとっては、AIテクノロジーの魅力を感じられるアイアンと言えそうです。

MAVRIK アイアン

mavrikaron

参考価格:105,600円(5本セット)(税込)

MAVRIK MAX アイアン

mavrikmaxiron

参考価格:105,600円(5本セット)(税込)