「キャビティを越えた打感とさらなる飛び」というキャッチコピーのG430アイアンは2022年11月11日に発売開始されました。高評価を得た前作G425アイアンからさらに進化したとのことで、”激飛び”と、大注目のアイアンです。
ピンならではのハイドロパールクローム仕上げによっても感じられる所有感は、なんとも言えないものがあります。どちらかといえば易しい部類に入りますが、上級者が使っても満足いくモデルです。
G430アイアン
テクノロジー
インパクト時の衝撃を抑えて、やわらかい打感と心地よい打音が生まれる、新たな機能「ピュアフレックス」を搭載しています。さらに、前作のG425アイアンよりも約3%、薄い新しいフェースを採用し、寛容性と飛距離性能を向上させています。
7番アイアンのロフト角が29度と、ストロング気味の(やや立った)ロフト角ですが、G425よりも約2%低重心設計となっており、ボールが上がりやすくなっています。
スペック
スペック
シャフトスペック
ヴィジュアル
弾道測定結果
弾道測定器SKYTRAKを使って、実際に試打測定をしました。番手は7番。シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR 105(S)です。使用球はタイトリストのProV1です
ヘッドスピード、打ち出し角、バックスピン量、左右ブレ、飛距離の5球打った平均を算出し、記録しました。
ピン G430アイアン | |||||
H/S (m/s) |
打ち出し角 (°) |
バックスピン量 (rpm) |
左右ブレ (Y) |
飛距離 (Y) |
|
1 | 36.5 | 20.4 | 4370 | -2.5 | 161.2 |
2 | 36.5 | 19.6 | 5221 | -5.0 | 156.8 |
3 | 37.0 | 18.4 | 4212 | -6.6 | 164.1 |
4 | 36.6 | 19.9 | 4176 | -7.0 | 163.2 |
5 | 36.6 | 20.5 | 4429 | 5.7 | 161,5 |
平均 | 36.6 | 19.8 | 4482 | ー | 161.4 |
※左右ブレの平均は算出していません。例えば+5(5ヤード右)と-5(5ヤード左)の平均が0(まっすぐ)となってしまうので。
G430アイアン レビュー
ストロングロフト気味ですが、打ち出し角の平均が19.8度と、ボールの高さは問題ありません。注目するべきはバックスピン量の少なさ。平均が4482rpm(回転/分)と、小さい平均値となりました。
打ち出し角を確保しながら、バックスピン量を抑えて飛距離を出す設計になっているようです。ですので、飛距離性能は申し分ないですが、グリーンにキャリーした時に、ボールが止まりにくいかもしれないので、そこは検討材料になるでしょう。
今回の測定では左に飛びやすい傾向にありました。ただ、これは“つかまりやすさ”とマイナスにとらえなくて良いでしょう。
謡い文句通りに、前作G425よりも打感がやわらかくなっているように感じましたし、総合的には良い仕上がりになっていると言えるでしょう。
ピン G425アイアン
参考価格:126,720円(6本セット・税込)