アプローチの種類は大きく分けて3種類あります。ランニングアプローチ、ピッチエンドラン、ピッチショットです。最もオーソドックスなのはピッチエンドランです。ピッチングウェッジやアプローチウェッジで、アプローチショットをすればピッチエンドランになるので、ピッチエンドランがオーソドックスなものとして認知されるのは当然のことです。
ただ、他の種類のアプローチショットがあることや、それらの特徴を理解することで、コースの攻め方に幅が生まれます。ピッチエンドランをベースにしつつも、状況によっては他の種類のアプローチショットの採用も検討しましょう。
ランニングアプローチ
はじめからボールを転がしてピンに寄せていくのがランニングアプローチです。ピンまで20ヤードの場合、キャリーが5ヤードで、ランが15ヤードのイメージです。
このアプローチのメリットは、8番前後のアイアンを使えばミスショットになりにくいこと。トップしても、トータルの飛距離はあまり変わりません(大オーバーも大ショートもあまりしない)。例えば、大きめにスイングすることになるサンドウェッジでトップすると飛びすぎてしてしまいますし、小さめにスイングする5番アイアンでトップするとショートします。8番アイアンでは、ダフりさえしなければ”ソコソコ”の結果になるのです。
デメリットとしては、グリーンの傾斜を正確に読むスキルが必要なことです。グリーン上を転がる距離が長いわけですから、その分、傾斜の影響を大きく受けます。
ピッチエンドラン
ボールを少し上げて途中から転がすのが、ピッチエンドランです。使用クラブはピッチングウェッジやアプローチウェッジです。ピンまで20ヤードの場合、キャリー9ヤード、ラン11ヤードのイメージになります。
最もオーソドックスなアプローチです。特徴は特になく、あらゆる場面で、最も無難なアプローチショットです。
ピッチショット
ボールを高く上げてピンの近くに落とし、ランを小さくするのがピッチショットです。“上げて止める”ショットです。使用クラブはサンドウェッジ。ピンまで20ヤードの場合、キャリー14ヤード、ラン6ヤードのイメージになります。
メリットは、バンカー超えや、グリーン入り口からピンまでが近い難しい状況で、ピンに寄せる可能性を高められる点です。ただ、ミスショットのリスクも高まるというデメリットがあります。ランニングアプローチやピッチエンドランに比べて大きい振り幅でスイングするためダフりやトップのリスクが高まるのです。トップをすると、ピンを大きくオーバーしてしまいます。
ランニングアプローチもおすすめ
ランニングアプローチは、多くのゴルファーにとってなじみのない種類のアプローチショットでしょうが、武器になるかもしれません。特にアプローチショットに自信がないゴルファーは、練習してみると良いでしょう。
ピッチエンドランもピッチショットも、ボールを“上げる”イメージが強くなると、スイングエラーが生じやすくダフりやトップの確率が高まってしまいます。ランニングアプローチは最初から転がすイメージを持つので“ボールを上げにく動作”が生じにくくなります。
アプローチショットの打ち方については以下の記事を参考にしてください。