バンカーから一回で脱出するための2つのポイントと練習法

バンカーショット練習法 アプローチ

バンカーショットは難しくない?

「グリーンサイドバンカーからの脱出がうまくいかずに大たたきした」という経験があるゴルファーは多いでしょう。インパクトでヘッドが砂の中に深く入りすぎてボールがバンカーからで出なかったり、ボールを直接ヒットしてしまい、ホームランになったりすると、スコアメイクにおいて大きなダメージを受けます。

バンカーショットが苦手にしている一般ゴルファーが多い一方で、ツアー選手は「ラフ(トーナメント仕様の)からのアプローチよりもバンカーショットの方が易しい」という声も聞かれるほど、バンカーショットを苦にしません。

一般ゴルファーがツアー選手のように“ピンに寄せる”まではいかなくても“難なく脱出する”ためにはどのようなポイントを挙げて、どのような練習をすれば良いのでしょうか。ポイントを2つ挙げ、おすすめの練習法と合わせて解説していきます。以前、以下の記事でこの練習法を紹介していますが、今回は写真と動画付きで解説します。

バンカーショット

バンカーに入ってもビビらない!? バンカーショットが好きになる2つの練習法

バンカーショットのインパクトイメージ

①ボールの下をヘッドがくぐる感覚を磨く

グリーンサイドバンカーからのショットはボールの手前の砂を打ちます。爆発した砂に乗るようにしてボールが飛んでいきます。このように打つことで、“高さが出て飛ばない”ショットが可能になります。

ここで重要なのが、インパクトのイメージです。特に初級者はボールの手前を打つことは知っていても、ボールの下をくぐるイメージを持てていない場合があります。ダルマ落としのようにヘッドがくぐるイメージがわかないことには、安定して正しく砂を爆発させることは難しいです。

ボールがくぐるイメージを膨らませる練習法

ゴルフ練習場やゴルフ場のバンカー練習場で行います。まず、バンカー内にクラブヘッドで砂をかき集めながら小さな砂山を作ります。その上にボールを置きます。

バンカーショットの練習法
小さな砂山を作ってその上にボールを乗せる

そして、砂山をクラブヘッドで叩きます。砂が爆発し、ボールがポテッと飛べばOKです。この練習をすることで、クラブヘッドがボールの下をくぐるとどういう感覚になるのかを体感することができます。

②砂を削る感覚を磨く

砂の硬さなどによって変わりますが、基準となるインパクトは、ボールを中心にお札一枚分程度の砂を削るイメージになります。砂を打つポイントが右過ぎてボールの右側の方が大きく削れたり、砂を打つポイントがボールに近すぎてボールの左側の方が大きく削れたり(ボールを直接ヒットしたり)、クラブヘッドが砂の中に深く入り砂が深く削れたりすると、キレイにバンカーから脱出しにくくなります。

バンカーショットのイメージ
砂が削れた跡はお札一枚程度
バンカー アッパーブロー
手前過ぎると、飛ばない。砂が固ければヘッドがはねてホームラン
バンカーショットのイメージ
ボールを直接ヒットするとホームラン
バンカー ダウンブローすぎる
ヘッドが深く入ると飛ばない

砂を削るイメージを磨く練習法

ゴルフ練習場やゴルフ場のバンカー練習場で行います。まず、砂にクラブヘッドで砂に一本の線を引きます。トゥ側を使って引くとうまく引きやすいです。

バンカーショットの練習法
バンカーに一本線を引く

そして、その線をボールに見立ててスイングします。線を中心にお札一枚程度の砂が削れればOKです。線の右側だけ削れたり、線の左側の削れた跡が大きくなってしまうとバンカーからキレイに脱出できていない可能性が高い、ということになります。うまく削れるように反復練習をすることで、実際のバンカーショットのインパクトが安定してきます。

インパクトを強くしすぎない

ただボールの手前を打ってガムシャラに脱出させるのではなく、インパクトのイメージを膨らませながら練習しましょう。また、バンカーショットではインパクトが強くなりすぎないように注意しましょう。紹介した練習ドリルも同じです。

芝の上からのショット時と同じ力感でOKです。インパクトで砂の抵抗がある分、体が自然と反応してインパクトで力を出したように感じます。プロなどバンカーショットが上手な人のインパクトは力を加えているように“見える”のです。

バンカーショットは約3倍の距離を打つ大きさ目安になります。例えば20ヤードのバンカーショットでは芝から50ヤード程の距離を打つ大きさや強さのスイングになります。芝からの50ヤードショットで強く打ったりしないですよね?バンカーも強く打とうとする必要はありません。インパクトの適正の力感とイメージを掴んでバンカーショットの精度を向上させましょう。