トラックマンやスカイトラックなどの弾道測定器などを使って、打ったボールの性質を解析することはスタンダードになってきました。飛距離だけでなく、様々な弾道の性質を表す数値が簡単に分かるようになったのです。
飛距離以外の弾道を表す数値として「ボール初速」「打ち出し角」「バックスピン量」が挙げられます。この3つは飛距離3大要素と言い、飛距離を決める項目となります。この3つについての理解を深めることが現状を正しく理解し、正しい取り組みをすることに繋がります。
多くのゴルファーがバックスピン量過多
多くのゴルフファーはバックスピン量が過多です。打点がフェースの上部からヒールに集まりやすくなっていることが大きく影響しています。フェースのセンターからトゥ寄りで打つ事ができるとバックスピン量を抑えることができ、飛距離を伸ばしやすくなります。
その他に、インパクト時のロフト角やクラブヘッドの入射角なども、バックスピン量に影響します。
女子プロより飛ばない理由
一般的なアマチュアゴルファーと女子プロはクラブスピードがだいたい同じです。ドライバーショットで40m/s程度です。しかし、女子プロの方が飛ぶ傾向にあります。
その理由は、アマチュアゴルファーは打ち出し角とバックスピン量が適正値から大きく離れる傾向にあるからです。アマチュアゴルファーの多くは高打ち出しハイスピン、もしくは低打ち出し、となりやすく、打ち出し角とバックスピン量を両立させられているゴルファーは多くありません。
打ち出し角とバックスピン量を無視して、ただ単に強振してしまうと、ボール初速が速くなることはあっても、打ち出し角とバックスピン量の両立はより難しくなってしまいます。クラブスピードが上がるとバックスピン量は増えやすくなってしまいますし、打点やインパクト時のロフト角が乱れやすくなるため、打ち出し角を安定させにくくなります。
ドライバーの飛距離アップのために知っておきたい3大要素(SPAIA)
バランスの良いスイングが大切
打ち出し角とバックスピン量を両立させるために必要なこととして挙げられるポイントははバランス良くスイングすして、タイミングよくスムーズに左右の手を入れ替える、ということです。打ち出し角を適正にしようとして、小手先でインパクト時のロフト角を調整してもあまり意味がありません。バックスピン量を適正値にしようとして、小手先でクラブヘッドの入射角を調整しようとしても得たい結果を安定して得ることはできません。
よりバランスよくスイングして、インパクト前後でよりスムーズに左右の手を入れ替えることができれば、より打ち出し角とバックスピン量の両立に近づきます。
飛んだ、飛ばなかった、だけでない、弾道の性質に目を向けながらゴルフに取り組みましょう。