飛距離をアップするために重要な要素が3つあります。『打ち出し角』『スピン量』『初速』です。この3つが高いレベルで融合した時、最大限飛距離を出す事が可能となります。
打ち出し角
インパクト直後のボールが打ち出される角度です。7Iで17度~21度、ドライバーで12度~16が適正値です(※ヘッドスピードによって適正値は変わります)。
バックスピン量
インパクト直後のボールの縦の回転量です。『バックスピン』と聞くと、「グリーンに落ちたボールにギュギュっとスピンがかかって戻る」というイメージを持つと思いますが、どのクラブでどのように打っても、『バックスピン』というのはかかっています。
ただ、その量が多い時に、『ギュギュっと戻る』という現象が起きます。バックスピンはどんなショットでもかかるので、上記のような現象が起きた時は「バックスピンがかかった」という表現ではなく「(スピン量が多くて)転がり戻った」という表現の方が適切です。
7Iで6,000~6,800回転/秒、ドライバーで2,200~2,600回転/秒が適正値です。10,000回転/秒を超えると上記のようなバックスピンがかかります。
ボール初速
インパクト直後のボールのスピードです。ヘッドスピードだけでなく、ボールがフェースへ当たる場所や、ヘッドがボールに向かっていく角度なども影響します。
重要なのは『打ち出し角』『バックスピン量』
各番手で最大限の飛距離を得るために最も重要なのは『バックスピン量を適正値にする』ということです。それができれば『バックスピン量と打ち出し角の両方を適正値でを両立させる』事を目標にしましょう。
『ボール初速』は最後です。『打ち出し角』と『バックスピン量』の理解が深まらないうちから『ボール初速』を意識すると、効率よくボールにエネルギーを伝えられるスイングの習得は難しくなります。
ボール初速の意識が強まりすぎてしまうと、ヘッドスピードを上げようと意識してしまうからです。ヘッドスピードを上げようと手を”ビュン”と速く振ろうとし過ぎてしまってはクラブを効果的に使いにくくなります。
『ボール初速』を気にしているプロのコメントを耳にしますが、それはプロレベルの話しです。ボール初速を意識していても、打ち出し角やスピン量の部分も抜け落ちないレベルのゴルファーの話です。
一般的なゴルファーが飛距離アップを目指す上で重要なのは『打ち出し角』『バックスピン量』の高いレベルでの安定です。
『打ち出し角』と『バックスピン量』に着目して、飛距離アップへ繋げましょう。