ダウンスイングからインパクトで左足に体重をスムーズに移動する方法

ダウンスイング インパクト

左右の足にかかる体重の移り変わりのことを体重移動と言います。多くの一般ゴルファーはトップオブスイングからインパクトにかけての、体重移動がうまく行えてません。

インパクトでは、アドレス時よりも左足(右打ちの場合)の方に多く体重が乗っている状態が基準なりますが、一般ゴルファーはプロゴルファーのように、左足に体重が乗っていないようです。

一般ゴルファーがスムーズに体重を左足に乗せるためには、どのような意識が必要なのでしょうか。

プロゴルファーと一般ゴルファーの違い

プロゴルファー

以下の関連記事でも紹介したように、アメリカのゴルフテックが公開しているデータによると、プロはインパクト時、アドレス時よりも1.6インチ左方向にスライドしています。

ゴルフ ダウンスイング

3万人のゴルファーのスイングを数値化!プロとアマの傾向の違いとは

1インチは2.54センチ。1.6インチは約4センチになります。腰が左に約4センチ動いているということは、右足よりも左足に体重が多く乗っているということです。中には、あまり腰がスライドせず、右足に体重が残り気味でインパクトしている選手もいますが、全体の傾向としては、左足体重でインパクトしてると考えて良いでしょう。

一般ゴルファー

一般ゴルファーはプロとは逆に、0.4インチ右方向にスライドしています。約1センチのスライドですから、そこまで右足に体重が残ってしまっているわけではありませんが、プロに比べると残る傾向にあるとして良いでしょう。

ただ、インパクトで右足に体重が残った状態に残ってはいても、インパクトまでの左右の足の体重の移ろいは、いろいろなパターンが考えられます。

ダウンスイングからインパクトまで、ずっと右足に多く体重が乗っている場合もあれば、一度ダウンスイングで左足にしっかりと体重が乗ったものの、インパクト前に再び右足に体重が戻る、という場合もあります。

左足体重
左足に体重が乗った状態
右足体重
右足に体重が残った状態

スムーズに左足に体重移動する方法

縦の力を使うイメージを持つ

体重移動というと、‟移動”ですから、‟左右”のイメージが強くなりがちですが、‟縦”や‟上下”の力のイメージを持てると良いでしょう。左足1本で軽くスクワットする時の力を使うイメージを持つことで、左足への体重移動がうまく行きやすいです。

体重移動の注意点

スウェイ

体重移動しようと左右のイメージが強くなりすぎると、腰が左に流れてしまいやすくなります。腰が大きく左に流れると、上体が右に傾きやすくなります。

体の左側が回らないまま上体が右に傾くと、一般的に言われている‟あおり打ち”になりインパクトが不安定になります。

上体の左への突っ込み

腰を左にスライドさせて体重を左足に移動している‟つもり”にも注意が必要です。腰を左に動かしているつもりが実際左に動いているのは上体(頭)、となる場合があります。

上体突っ込み
上体の突っ込み

上体が左に突っ込んでも、上体の重みを左足で支えるので‟左足に体重を移動した感じ”にはなりますが、これは重みを支えているだけであり、ゴルフスイングに求められる体重移動とは異なります。

左足への負荷は、受け身でかかるのではなく、足自らが能動的に縦に力を使って負荷をかけていくいようにしましょう。

バックスイングもポイント

良いダウンスイングやインパクトのためには、バックスイングもポイントになります。ゴルフスイングは全体がつながっているので、気になる箇所だけを見て、改良を試みても解決することは難しいです。

ダウンスイングからインパクトでより確実に左足にスムーズに体重を移動するには、バックスイングで右へのスウェイを抑え、左足に適度に圧を残すと良いでしょう。

以下の記事は、主題をダウンスイングに置きながら、バックスイングのポイントに触れている記事です。ご一読ください。

プロとアマにある16.5度の差 インパクトで腰部の回転が先行するゴルフスイングの仕方とは(Yahoo!ニュース エキスパート)
目次
  • 下半身リード
  • 左足への圧
  • 回っているのは胸椎と股関節

プロゴルファーの平均が36度で一般ゴルファーの平均が19.5度。アメリカの「GOLF TEC(ゴルフテック)」が公開している、インパクト時の腰部が回転している角度だ。