多くのゴルファーはフェースのセンターでボールをとらえようと思ってもなかなか思うようにはいきません。「センターでヒット」したと思ってもずれていたりするもので、センターでとらえられたとしてもその確率は高くありません。どうすれば、安定してフェースのセンターでインパクトすることができるのでしょうか。
フェースの上部からヒール側でインパクトする傾向
多くのゴルファーはヒール側でインパクトする傾向にあります。ドライバーでは、ヒール側に加えてフェースの上部でもインパクトしやすいです。フェースのどこでインパクトしているかどうかは、ショットマークを使うことでわかります。
インパクトがフェースのセンターからずれるにしてもトゥ側にずれるのであれば、飛距離のロスは抑えられますが、フェースのヒール側でインパクトすると大きく飛距離をロスします。




以下の図はアメリカのゴルフ統計のプロによる、弾道測定器GCクワッドを使った調査結果を図にしたものです。アマチュア20名の計5477ショット(ドライバー)の打点別の平均飛距離です。ヒール側でのインパクトでは飛距離のロスが大きいことがわかります。
弾道測定器。弾道のデータだけでなくクラブの動きやフェースの向き、打点を測定できる。


上部やヒール側でインパクトになる理由
フェースの上部やヒール側に打点がずれる理由は、インパクトでアドレスよりも体がボールに近づいているか、手がボールに近づいているか、のどちらか。もしくはその両方です。
ボールに対する意識の強さや、クラブの遠心力に持っていかれることで、体や手がボールに近づくエラーが出ます。「ボールに対する意識を弱める」のは難しいです。遠心力は発生するものです。
ですので、これら「体や手がボールに近づく」のは必然として考え、対策を講じる必要があります。対策としては、バックスイングの後半からからダウンスイングで体とボールの距離を距離をとる、さらには、体をボールから遠ざけるイメージを持ってスイングすることが挙げられます。
トゥ側でヒットするイメージを持つ
打点がフェースの上部になるスイングも、ヒール側になるスイングも、「ボールよりも遠いところを振ってしまっている」という点では同じエラーです。
フェース上部でインパクトしている場合は、打つ人から見てボールの下の方の遠いところを振っています。ヒール側でインパクトしている場合は、打つ人から見てボールの向こう側を振っています。
フェースのセンターで打とうとしてこうなるのですから、フェースのトゥ側で打とうとすることでフェースのセンターでインパクトしやすくなる期待が持てます。ただ、構えでトゥ側にボールをセットするのは注意が必要です。少しだけトゥ寄りにするのは良いですが、構えでトゥ側にずらす度合いが大きいほど、「ボールよりも遠いところを振る」エラーを固めてしまいかねません。基準は、構えはフェースのセンターでインパクトはトゥ側、のイメージが良いでしょう。
左ひじが引けないように
無理にフェースのトゥ側で打とうとすると、左ひじを横や後ろ(背中側)に引いてアジャストしてしまいやすいです。もともと左ひじが引けているゴルファーは、引ける(チキンウィングの)度合いが大きくなってしまうのです。左ひじを体の前に残した上で、トゥ側でインパクトするイメージを持ちましょう。




もともと、フェースの上部やヒール側でインパクトする傾向にある人が、左ひじを引かずにトゥ側でインパクトしようとすると、バックスイングの後半からダウンスイングの初期にボールから体が遠ざかっていると感じるかもしれませんが、ほとんどの場合、実際は遠ざからないものです。
アイアンでシャンクが目立つ人もこのイメージを持つことが打開策になるかもしれません。
GCクワッドなどの測定で打点をチェックできない場合は、まずはショットマークを使って現状をチェックしましょう。