岡上貞夫著「ゴルフは名言でうまくなる（幻冬舎新書）」は、世界の有名プロゴルファーによるゴルファーにまつわる名言を集めたもので、上達志向のゴルファーにとって知っておくべき名言がたくさん書かれており、その名言の意味が詳しく説明されています。
今回は「ゲームマネジメントとメンタル」についてです。「グリップとアドレス」「スイングとリズム」「アプローチとパッティング」編は下記関連記事よりご覧ください。
ハザードやＯＢは避けすぎてはいけない。 by中部銀次郎
左にがあれば右を向いてアドレスし、右にOBがあれば左に向かってアドレス。多くの一般アマチュアゴルファーは、ハザードやOBとは反対の方向へアドレスしてショットすることだろう。
しかし、十分に注意してトラブルを避けたはずだったのに、意に反して逆ダマが出てしまい、避けたはずの池やOBへボールが吸い込まれってしまう……そんな経験がよくあるのではないだろうか？
ありますよね？こういう経験。この本の中では、”人間のセンサー”や”人間の制御装置”によって、避ける度合いが大きいと制限がかかり普通にスイングができなくなる、とあります。
そうなのかもしれませんが、他の問題もあります。右にハザードや池がありそれを避ける場合、左側にボールを飛ばそうとします。
すると、体の回転が浅くなり、振り遅れ（クラブフェースオープン）のアウトサイドインのスイング軌道になりやすいです。そうなると、ボールは右へ飛びます。
左にハザードや池がありそれを避ける場合、右側にボールを飛ばそうとします。
すると、左肩、手元が浮き、過剰なインサイドアウトのスイング軌道になり、フェースの開閉が大きくなり、大きく左へ曲がる弾道になることがあります。ハザードは気にしなければいけないし、気にし過ぎもいけない……
難しいですね。
余計なことは言わない、しない、考えない。by中部銀次郎
作者は故中部銀次郎氏のファンなのですかね、同氏の言葉が多く本の中に登場しています。
いざ本番でミスすると、「こんなはずでは」という思いから、自分のミスを声に出してしまったり、「ア～ッ」とか「あれ～？」のような声を出してしまうのだ
人間は、声に出すとその内容が深く心理に刻まれるようにできているらしい。黙読した場合と、音読した場合では、音読の方が記憶に残るという現象からしても、それは確かなようだ。ミスを自ら声に出してしまうと、そのミスの記憶が強く残ってしまい、悪影響でしかない
たしかにそうですね。ネガティブな言葉はなるべく発言しない方が良さそうです。「あ～、ひっかけた～」とか言葉にして出してしまうと、「ひっかける」というネガティブなイメージが増大してしまいそうです。
風雨の激しい日は、あらかじめ5打多く打つ覚悟を決める。byウォルター・へーゲン
アマチュアゴルファーは、コースの難易度や気候条件関係なく、すべて同じ基準で「スコア」を見つめがちです。
スコアは、ゴルフスキルだけでなくこれらのコンディションによって変わります。また、変わることをしっておくことで平常心が保たれ、落ち着いてコース効力をしやすくなります。
コースの難易度や気候条件だけでなく、ピンポジションによっても変わりますね。「スコアが出しにくい」と察知することは重要です。
しっかり覚悟を決めてからティーオフすると、無理に飛ばすよりもフェアウェイキープを優先するし、ハーフトップでも前に進めばよしとするメンタルになるから、ドダフリで3ヤードしか進まないなどという悲惨なミスショットはかなり防げる。
雨の日はダフリやすいです。晴れていれば、芝が渇いているので、少しであればボールの手前の芝を打ったとしても、クラブヘッドは芝の上を少しはすべってくれるので、飛距離のロスはあるものの、しっかり前にボールは飛びます。
一方、雨が降り、芝が濡れると、少しでもボールの手前を打ってしまうと、クラブヘッドは地面に刺さってしまうので、大きく飛距離をロスします。
また、風が強く吹くと、イメージ通りの方向にイメージ通りの飛距離を出すことが、グッドショットを打っても難しくなります。ある程度、風の影響の受け方を想定はできるものの、読めない部分が大きいからです。
イメージ通りのグッドショットを打っても、良い結果にならないことが起こりやすいわけです、好スコアを求めるのは酷です。
ゴルフは名言でうまくなる（幻冬舎新書）
参考価格：885円（税込）
