ドライバーショットは「飛距離」と「フェアウェイキープ」のどちらが好スコアにつながるのか

ドライバーショット コースラウンド

飛距離が出た方が有利であることは間違いありませんが、飛距離が出ても、ボールが曲がってOBになったり林の中に入ってトラブルになったりすると、飛距離が出るメリットを活かせません。「こうなるのであれば数十ヤード飛ばなくてもいいからフェアウェイキープの方が良い」となってしまいます。

飛距離とフェアウェイキープはどちらがどちらが重要なのでしょうか。

この問題については一般的なゴルファーと、上級者やプロとを分けて考える必要があります。一般的なゴルファーはフェアウェイキープやトラブルのリスク回避の方が重要で、プロ上級者は飛距離の方が重要と言えるかもしれません。

一般ゴルファー

無理に飛距離を出そうとするとボールは曲がりやすくなります。また、パワーありが元々飛ぶ人は、無理に飛ばそうとしなくてもターゲットからボールがそれやすくなります。

5度ターゲットからボールがそれた場合、200ヤードの飛距離であれば約17ヤードの方向のズレで済みますが、300ヤード飛距離が出れば約26ヤードのズレになります。飛距離が出るほど、トラブルになるリスクが高まるのです。

平均スコア90ゴルファーのティーショットの方向のズレの平均は6.5度であると発表している研究結果があることをふまえると、なおさら飛距離が出るほどトラブルになりやすいため、フェアウェイキープや方向重視の考えが必要と言えます。

ツアー選手

ツアー選手は一般ゴルファーとは違い、方向よりも飛距離が重要と言えそうです。米ツアー選手のティーショット方向のズレの平均は、平均スコア90ゴルファーの6.5度に対して3.4度。300ヤード飛ばしても17~18ヤードのズレで済みます。

この程度のズレであれば、さほどトラブルになるリスクは高まりません。よって、ツアー選手は「少しでも遠くへ飛ばす」といった考えを持っても問題ないのです。

以前、2019年のプロツアーのドライビングディスタンス上位10名とフェアウェイキープ率上位10名とではどちらが賞金を稼いでいるか調査しました。結果、ドライビングディスタンス上位10名の方が多く稼いでいました。

ゴルフ場 太平洋クラブ美野里コース ティーイングエリア

飛距離とフェアウェイキープはどちらが大切か‐日本ツアー成績とSG指標より‐

2023年の獲得賞金を調査

今季の男子ツアー2023年シーズンの同部門上位10名の獲得賞金を比較してみても、2019年と同様にドライビングディスタンス上位10名の方が多く稼いだことがわかりました。

ドライビングディスタンスは10位に賞金王の中島啓太選手、6位に蟬川泰果選手が入っており、フェアウェイキープ率は9位に金谷拓実選手が入っています。それら獲得賞金の平均を大きく上げている選手が入っていない5位までの選手を比較しても、ドライビングディスタンス上位5名の方が多く賞金を稼ぎました。

この比較に関して以下の記事で詳しく書かれています。ご一読ください。

曲がっても飛ばした方が賞金を稼げるのか 男子の飛距離とFWキープ率上位者を比較(SPREAD)
目次
  • ドライビングディスタンス上位者とフェアウェイキープ上位者の獲得賞金

  • パワーゲーム化加速か

11月30日から12月3日に開催された日本シリーズJTカップをもって、今季の日本男子ツアーの全日程が終了した。今季は若手の台頭が著しいシーズンとなった。賞金王の中島啓太や、中島と賞金王を争った金谷拓実と蟬川泰果はその象徴だ。