さて、12月に入りました。この時季になると、変わってくるのが芝の薄さです。芝が薄い所からのアプローチショットはより質の高いインパクトが求められます。春から秋までの芝が濃い時期に比べて、冬芝は、薄くなる為、ダフったりトップしたりしやすくなります。
「冬芝からアプローチの打ち方」としてフェアウェイウッドやユーティリティを使ったランニングアプローチを推奨する声があります。
ウッド系のクラブはソールが広いことで、多少ダフってもクラブが地面をすべるため、さほど飛距離に影響しません。よって”ミスしにくいテクニック”といえます。
又、ウッド系のクラブは飛距離が出るクラブなので、小さい振り幅のスイングでも飛距離を出すことができます。振り幅を小さくできるとその分、ミスを軽減することができます。
それらの理由から、ウッド系のクラブの使用を推奨する声があるのです。
しかし、そのようなウッド系の使用は1つのテクニックとして獲得しておく事は良いですが、いくら冬の薄い芝とはいえ、それを多用することは避けた方が良いでしょう。
少しの強さの違いで飛距離が大きく変わる
ウッド系のクラブでのアプローチがミスを軽減できる理由の1つが、振り幅が小さくて済む、というのは先に述べた通りです。一方、少しの振り幅の大きさやインパクトの強さの違いで飛距離が大きく変わるという点もあります。
大きなミスは軽減できるかもしれませんが、振り幅やインパクトの強さを安定させて距離感を合わせる為には、相当の練習が必要になります。
又、キャリー距離に対してランの距離が長くなり、転がりを読む量が増える為、グリーンの傾斜を読むスキルも求められます。
結構難しいポイントもあるのです。
薄い芝は濃い芝より練習になる
薄い芝は濃い芝よりミスになりやすいため、、薄い芝から難なくアプローチできるようになると、濃い芝からより精度が高いアプローチショットを打つ事ができます。
つまり、ウェッジで薄い冬の芝からでも難なくアプローチできるように練習することで、冬が明け、トップシーズンを迎えた時、1段階レベルアップしたゴルフをすることができます。
ダフることが許されないクロスバンカーやベアグラウンドなどからのショットのレベルも向上する期待が持てます。
冬の薄い芝は最高の練習舞台です!ウェッジのアプローチショットを磨きましょう!!
冬の取り組み方がシーズンに入った時のゴルフを決める
冬はグリーンが凍っていたりして、良いスコアは出しにくいです。冬という時季を利用して上達を目指しましょう。その一環として、薄い芝からのウェッジでのアプローチショットの精度を上げる、ことに取り組んでみて下さい。
コンペなど大切なラウンドでどうしても好スコアを出したいときは、より安全なユーティリティーやパターなどを選択して、それ以外のラウンドではウェッジを選択する、といった使い分けもおすすめです。