フェアウェイキープの神か!?稲森祐貴選手

ツアープロゴルファー 男子

2015年から3年連続でフェアウェイキープ率1位になっている稲森佑貴選手。その飛距離は出ないながらも、曲がらないショットを放つ稲森プロの事を石川遼選手は天才と称しているとか。未来のプロゴルファーとして、将来を期待されているジュニアゴルファーの場合、高校卒業してからプロとしての活動をするか、大学に進学するかに分かれます。いずれにしても、高校在学中は、アマチュアとして様々な試合で経験を積み、日本ジュニアや日本アマを目指すことが一般的です。

そんな中、稲森選手は高校2年生でプロテストを受験して見事合格。プロゴルファーとして活動していきます。権威あるアマチュアの大会には目もくれずプロの道へ。「1日でも早くプロになりたい」と切に願っていたのでしょう。

稲森選手の実家は鹿児島県にあり、父親の兼隆さんは『グリーンゴルフ練習場』というゴルフ練習場を経営しています。そのグリーンゴルフ練習場で兼隆さんの指導を仰ぎながら腕を磨いた稲森選手。

ツアープレーヤーになった当初は、兼隆さんと一緒にキャンピングカーで寝泊まりしながらのツアー転戦だったようですが、活躍するようになり、さらにはシード選手になると、自分でホテルやレンタカーを手配するなど、兼隆さんと行動を共にすることはなくなったようです。

日本一曲げない男から、世界一曲げない男を目指して、次は世界の舞台でも活躍してもらいたいですね。ツアーの世界では飛距離がマストになってきています。そんな風潮で、稲森選手のような飛距離が出る方ではない選手の活躍が励みになるアマチュアゴルファーは多いのではないでしょうか。

稲森祐貴選手のスイング

テークバックバックスイングからフォロースルーまで親指側の手首の角度を維持しています。その結果、トップではシャフトクロスになるものの、フォロースルーまで、フェースの向きを安定させることに成功しています。インパクトでも、アドレス時の親指側の手首の角度が保たれているので、手元が低い!

この、親指側の手首の角度の維持、インパクト時の手元の低さが、国内最高水準のフェアウェイキープ率を生んでいます。上の動画ではドライバーでヘッドスピードが44.9m/sとあります。飛距離は259.4ヤードとあります。ツアープロの平均は50m/sを超え、280ヤードを超えてきますから、この飛距離でシードを維持してレギュラーツアー戦い続けるには、方向性では1歩でも2歩でも先に行っていないといけないのでしょう。

稲森佑貴選手、日本オープン2018で初優勝!

※2018年10月17日追加