「日本一曲げない男」は2022年も自らの歴代最高記録を塗り替える78.66%のフェアウェイキープ率をマークして7季連続1位に輝いた。成績の方でも自身初の年間2勝。予選落ちはわずか2試合という安定感だった。自宅は鹿児島市内の練習場。父親でゴルフの師でもある兼隆さんは『日本シニアオープン』出場歴があるほどの腕前で、自然にクラブを握れる環境で育った。中学時代から16歳になればプロテストに挑戦する決意を固めて高校2年時の11年に受験。見事一発で合格した。14年に出場7試合で初シードを獲得。以降、賞金ランクは年々上昇し18年『日本オープン』では3打差首位で迎えた最終日に1度もフェアウェイを外すことなく68にまとめて初優勝。同年は自己最高の賞金ランク3位に入っている。20年の『日本オープン』で2度目の優勝。谷原秀人との競り合いを最終ホールのバーディで制しての劇的Vだった。