10月19日から22日に、アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブで、ZOZO CHAMIPIONSHIPが開催されました。メジャー2勝(全米プロ2020、全英OP2021)のコリン・モリカワ選手が、最終日に上位選手が伸び悩む中、63(パー70)を叩き出し、2位に6打差をつける圧勝劇で米ツアー6勝目(メジャー含む)をあげました。
コリン・モリカワ選手は日系のアメリカ人で、日本にも多くのファンがいる選手です。東京オリンピックでは最終日に猛チャージを見せ、銅メダルをかけたプレーオフを戦いました(結果は銅メダル獲得ならず)。
ZOZO CHAMPIONSHIPとは
ファッションECサイトZOZO TOWNを運営する、株式会社ZOZOが大会タイトルスポンサーを務めるPGA TOUR(米ツアー)です。2019年に第1回大会が開催され、今年の大会が5回目です。2020年大会以外は千葉県の習志野カントリークラブで開催されています(2020年大会はコロナの影響で米国での開催となりました)。
2019年大会はタイガー・ウッズ選手が松山英樹選手と優勝争いの末優勝し、日本のゴルフファンを熱狂させました。2021年大会は、松山選手が、最終日の最終18番ホールで圧巻のイーグルフィニッシュでの優勝。2019年大会に負けない盛り上がりを見せました。
2022年はキーガン・ブラッドリー選手が優勝。日本にファンが多い、リッキー・ファウラー選手が優勝争いに加わり、大会を盛り上げました。
今回のみどころ
今回も松山選手が出場。昨年1月のソニーオープンインハワイ以来の久々のツアー優勝の期待がが集まりました。
また石川遼選手は、先週の日本オープンでは最終日最終組でプレーするなど優勝を争い2位に入ったことで、ZOZO CHAMPIONSHIP出場資格を獲得。米ツアー復帰の足掛かりをつかめるかに注目が集まりました。
上昇ムードの石川遼が4年ぶりの習志野CCへ 大きく向上のスタッツ、米ツアー復帰の足がかりつかむか…ZOZOチャンピオンシップ(SPREAD)
ほかにも日本ツアーで‟旬”な日本人選手が出場しました。米ツアーからは、ザンダー・シャウフェレ選手、コリン・モリカワ選手、リッキー・ファウラー選手など、トップ選手らが出場しました。
大会会場レポート
出場選手だけでなく、会場の雰囲気も米ツアー仕様になります。ギャラリースタンドや、VIP席が設けられているスタンド。各ホールのパネルなど、日本のツアーではあまり見られないものです。
加えて特徴的なのがパッティンググリーンの白い柵。ロープではなく、白い柵にすることでパッティンググリーンが一つのエンターテイメント空間になっています。
ギャラリー広場の食事エリアには多くの店が並んでいました。巨大ビジョンで大会の中継を見ながら、食事や休憩をとることができます。
また、イベントも充実していました。普段アプローチ練習場として使われているエリアで、ゴルフ5がパターフィッティングイベントをしていました。ギャラリー広場では、子供を対象にしたイベントを開催していました。
大会総括
大会期間中、天気が良く‟大成功”といえる今回の大会ではなかったでしょうか。観戦チケット代が、日本ツアーのものと違って高額ですが、観戦した人は満足感があったと思います。
松山英樹選手が最も多くのファンを引き連れて歩いていました。多くのゴルフファンは松山選手の優勝争いを期待していたかもしれませんが、結果は51位タイフィニッシュでした。
今回は石川選手が上位争いをして大会を盛り上げました。石川選手は日本人最上位の4位タイフィニッシュでした。その結果、2週後の米ツアートーナメントの出場権を獲得。出場の意欲を見せているようです。
小平智選手や平田憲聖選手も上位に顔を出す時があり、大会を盛り上げました。
このZOZO CHAMPIONSHIPは、大会発足時、6年契約という発表がありました。ということは、とりあえずは来年の2024年大会を持って契約満了ということになります。
再来年からも、ZOZO CHAMPIONSHIPが存続するのでしょうか。是非、存続して欲しいですね。存続されないのであれば、ほかの日本企業に大会タイトルスポンサーになってもらって、日本で米ツアー開催継続を実現させてもらいたいです。