打つ前の準備動作のことをプリショットルーティーンと言います。飛球線後方から狙いを定めて、セットアップを完了させるまでの一連の流れのことです。ゴルフ以外の競技でいうと、元マリナーズのイチロー選手の、右腕でバットを持ってピッチャー方向にかざして左腕でユニフォームの右肩の部分をまくる動きや、ラグビー選手の五郎丸歩選手の胸の前で両手の指をつける独特な仕草もプリショットルーティーンの一つです。イチロー選手にいたっては、ネクストバッターズサークルでのストレッチや素振りからルーティーンと言えるかもしれません。
ゴルフで例を挙げると、飛球線方向から狙いを定め、ボールのところまで歩き、足踏みしながらクラブヘッドをセットし、ワッグル(※)する。そして、ターゲットを一度見てショット。こういった流れのことです。
※ワッグル:スイングに入る前に手や足を小さく動かし、スイングのリズム感をつかむための予備的動作のこと。
動作の準備
毎ショット一定のリズムとテンポで打つための準備としての役割がプリショットルーティーンにはあります。再現性のためですね。なんとなくアドレスポジションに入って、モジモジしながらアドレスを完成させているようでは、毎回同じバランスのアドレスをすることは難しいです。しっかりと段取りを定めることで、アドレスの再現性を高めます。それがスイングの再現性につながるのです。
精神の準備
プリショットルーティーンの役割としては、もう一つ、メンタル的な準備が挙げられます。コースラウンド中は、どうしてもスコアの変動やショットの良し悪しなどで、気持ちが昂ったり苛立ったりするもの。そんな時でも、フラットな精神状態でショットに臨むのが理想的です。
ルーティーンを確立することは、どんな時でも平静を保ってショットすることにつながります。「当たらなくなる慌てる」「緊張するとショットが乱れる」などの傾向がある方はルーティーンに着目してみるのも良いかもしれません。
まとめ
上級者ほど重要視して、初級者ほど軽視しているものの一つがプリショットルーティーンです。初級者は「あれやってこれやって」などと、他に確認するべき項目が多すぎて、余裕がないのかもしれませんが、プレショットルーティーンは初級者でも重要です。場合によっては、他の確認項目を削ってでも優先させるべきものです。
また、初級者はプリショットルーティーンにこだわると「なんだか雰囲気出そうとカッコつけているように見られそう」という心理が働き、適当に済ませがちであることも言えそうです。この問題は、わざとらしく見えないように普段の練習からルーティーンを練習していると、仕草が自然に見えるので解消されます。
プリショットルーティーンは重要です。是非、確立を目指して色々と探ってみて下さい。下記記事でルーティーンについてまとめられていますのでご覧ください。
なんとなく構えに入らないようにしましょう。プリショットルーティーンの確立はとても重要です。#yjcp https://t.co/VpbWQxSSju
— Akira Yasu (@akira8su) March 4, 2021
【ゴルフ】動作と精神の準備 プリショットルーティーン確立の重要性とは(Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム)