良いアドレスなくして良いスイングはありえません。イメージ通りのバックスイングやダウンスイングをするためには、バランスが良いアドレスは不可欠です。
ゴルフスイングには8つの局面があります。アドレス、テークバック、バックスイング、トップオブスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュ、です。
良いショットを打つためにはインパクトがすべてですが、良いインパクトのためには良いダウンスイングが必要、良いダウンスイングのためには良いトップオブスイングが必要、良いトップオブスイングのためには良いバックスイングが必要、良いバックスイングのためには良いテークバックが必要、良いテークバックのためには良いアドレスが必要、というように考えると、アドレスの重要性が分かると思います。
アドレスのポイントは挙げればきりがありませんが、今回は「背中のライン」「前傾角度」「体重配分」の3つを挙げてみたいと思います。
背中のラインは「まっすぐ」、前傾角度は「30度前後(深すぎず浅すぎず)」、体重配分は「つま先側とかかと側に均等(土踏まず体重)」が基準になります。


3つのチェックポイント
背中のライン
アドレス時の基準となる背中のラインは「まっすぐ」となりますが、人によって身体の特徴が異なります。それは、背中のラインにも表れます。猫背の人は猫背のアドレスになりやすいですし、反り腰の人は腰が反ったアドレスになりやすいです。
こういった特徴は適度に受け入れつつも、過度にならないように注意しましょう。無理に教科書通りのアドレスをする必要はありませんが、かといって「自分は猫背だから」などと、猫背を助長するような意識を持たないようにしましょう。無理しない程度に、基準となる背中のラインを意識しましょう。




前傾角度
7番アイアンの場合、前傾角度は30度が基準になります。身長や腕の長さなどによって基準とするべき前傾角度は変わりますが、浅すぎず深すぎない角度はどれぐらいか、を探りながらアドレスを決める必要があります。
もちろん、スイングタイプや持ち球にしたい球筋などによって、基準よりも浅かったり深かったりするのはOKですが、基準を把握したうえでその前傾角度にすることで、より良いスイング造りやスイングの調整をしやすくなります。




体重配分
つま先側にもかかと側にも偏らずに体重をかけるアドレスを基準としましょう。多くの人にとって、バランスを崩さずに体幹を回旋させやすいのが、この前後に偏りのない体重配分のアドレスです。




スマホで撮影
今回挙げた3つのポイントは、飛球線後方からチェックできます。練習場でスマホを使ってスイング動画を撮影してチェックしましょう。練習場によっては、打席のイスの配置などによって、撮影する角度に限界があるかもしれませんが、可能な範囲の撮影で十分に有効なチェックができるはずです。
背中のラインは丸まり過ぎていないか、反り過ぎていないか。前傾角度が深すぎないか、浅すぎないか。体重がつま先側にかかり過ぎていないか、かかと側にかかり過ぎていないか。このようなアドレスのポイントをチェックしましょう。
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