アイアンやドライバーなどのショットでのグリップはオーバーラッピンググリップ、インターロッキンググリップのどちらかになります(テンフィンガーグリップもあります)。一方、パッティンググリップは、左手の一差し指を右手指に重ねる逆オーバーラッピンググリップと右手が左手の上になるクロスハンドグリップが主なグリップとして挙げられますが、「パッティンググリップに定められた型なし」と言われているように、様々なグリップが存在します。実際プロゴルフ界でも、ツアー選手それぞれが様々なグリップをしています。
5種類のパッティンググリップ
日本プロゴルフ協会が発行している基本ゴルフ教本では、5種類のパッティンググリップが挙げられています。
1.逆オーバーラッピンググリップ
左人差し指を右指の上に重ねます。このグリップは左手首が折れにくい、左右のバランスが良いのが特徴です。スタンダードなパッティンググリップで、プロツアーでは最も多くの採用している選手が多いグリップです。
2.オーバーラッピンググリップ
右小指を左人差し指に重ね、通常のグリップと同じように握ります。ショットの感覚を持ちながらストロークできます。
3.テンフィンガーグリップ
親指をシャフトの上に乗せるのは他のグリップと同じですが、全部の指で握ります。
4.クロスハンドグリップ
シャフト(グリップ)の上の部分に右手がきて、左手が下になります。左腕を主体にして手首の動きを抑えられます。逆オーバーラッピンググリップの次に採用しているツアー選手が多いです。
5.スプリットハンドグリップ
左右の手の間隔をあけて握るグリップです。スプリットハンドグリップでショットすることも、効果的な練習ドリルです。左右の手の動きを確認することができるからです。
まとめ
挙げた5種類のグリップ以外にも、左手全体と右手の人差し指と親指の間で握る、クロウグリップ(スプリットハンドグリップに含まれる)などもあります。パッティングでは繊細なタッチが求められます。よって、ゴルファーそれぞれの感性をフルに引き出せるグリップが求められます。ショットのように大きな力を出して、強くボールを叩く必要がないパッティングでは、様々な型のグリップが考えられます。
まだ知識のない初心者は、ショットと同じグリップ(オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップ)と決めつけがちです。逆オーバーラッピンググリップがスタンダードで、ベースにするべきグリップと言えますが、ゴルファーそれぞれが自分に最もフィットするグリップを見つけることが大切です。