3パット率について

ゴルフのパッティング パッティング

アメリカゴルフ界でスタンダードになっているSG(ストローク・ゲインド)指標の考案者であるマーク・ブローディ氏によると、パットイズマネーという昔から言われている格言に象徴されているようなパッティングに対する評価が過大だと述べています。確かにそうかもしれません。よくゴルフは300ヤードのドライバーショットも、30センチのパットも1打だと言われたりします。しかし、ドライバーショットと、誰が打っても絶対に入る30センチのパットを同列で述べるのはおかしいと言えます。

とはいえ、パットはスコアに直結する重要な項目です。今季全英女子オープンを制し一躍時の人となり、女子ツアー賞金ランキング2位になった渋野日向子選手は平均パット数2位というスタッツから分かるように、パットの進化が大きな飛躍へとつながりました。

レベル別の3パット率

一般のアマチュアゴルファーは3パット率が高いです。3パットをするということは、左右の曲がりの部分でのラインに乗る乗らない以上に、縦の距離が合っていないということになります。縦の距離さえ合っていれば多少ラインからはずれていても2パットでカップインする確率は高まるはずです。

3パットの確率
距離(フィート) ツアー選手 スクラッチプレーヤー 90プレーヤー
2 0% 1%未満 1%未満
3 0% 1%未満 1%未満
4 0% 1%未満 1%未満
5 0% 1%未満 1%未満
6 0% 1%未満 1%
7 1% 1% 1%
8 1% 1% 2%
9 1% 1% 2%
10 1% 1% 2%
15 1% 2% 5%
20 2% 4% 8%
30 5% 9% 18%
40 10% 15% 30%
50 17% 23% 41%
60 23% 30% 51%

※1フィート:30.48センチ

引用:マーク・ブローディ著「ゴルフデータ革命」

下記のページで3パット率についてのまとめと、距離感を合わせるための練習方法が紹介されています。3パット率を下げることができると、ショットにも余裕が生まれる期待が持てます。「パットでミスした分取り返すぞ」という余計な力みを抑えることができます。

3パット率を下げるために大切なこと(SPAIA)
目次
  • プロとアマチュアの3パット率の差
  • 目標に対してイメージ通りにクラブフェースの向きをとる
  • ボールの位置を安定させる
  • 徹底してロングパットの距離感を育てる

プロとアマチュアの3パット率の差
昔から言われている格言「パットイズマネー」に象徴されているパッティングの評価は、見直さざるを得ない研究結果が発表されている。

上記記事内の練習方法のところで紹介されているパッティングミラーについては下記参考記事をご覧ください。

パッティングミラー アイライン

パッティング名人のチェックポイントを知る!パッティングミラー

リッキー・ファウラー選手の練習でパッティングミラーが使われています。下記参考記事をご覧下さい。

USPGAツアー

リッキー・ファウラーのラウンド前の練習

方向よりも距離感を合わせることを優先

ミドルパットやロングパットはパター練習場がある打ちっぱなしや、コースへ行ったときに入念に練習したいところです。コースへ行ったときは、そのコースによって、さらにはその日によってグリーンコンディション(速さ)が異なるためミドルパットやロングパットの距離感をインプットすることが最優先となります。傾斜がない、できるだけフラットな地点を見つけて距離感を作りましょう。

距離感をある程度作れてから、2パット目にあたるショートパットをカップインさせる練習をしましょう。このショートパットも、まずはフラットでストレートなラインを中心に練習をしましょう。曲がるラインばかりを練習すると、ラインに合わせて小手先で調整する癖がついてしまいかねません。

カップインがマストなショートパットに関しては、自宅でも練習できるので、数分でも良いので練習する習慣を作れると良いでしょう。