渋野日向子選手や畑岡奈紗選手などの黄金世代の2学年下が、安田祐香選手や古江彩佳選手などのミレニアム世代です。そして、そのミレニアム世代の1学年下に笹生優花という、スケールの大きさを感じる選手がいます。昨年のプロテストに合格し、今季プロとしてのデビューをしたばかりの選手です。今回はその笹生選手のスイングに注目してみたいと思います。
上記動画の中のスイング解析について
動画の中で、弾道測定器のGC Quad、正確な足圧力の詳細を測定するスイングカタリスト、クラブと体の動きを3次元で360度の方向から測定、解析するシステムのギアーズ、と、これ以上ないぐらいの設備、測定器を使って笹生選手の弾道とスイングを解析しています。笹生選手のスイングの特徴について解説があるのでご覧いただければ思います。
測定を担当した、業界内では有名なクラブフィッターである、浅谷フィッターは「ありえないぐらいの地面反力を使っている。今まで測定した女子選手の中で一番下半身の力を強く使っている」と言っています。また、「これだけのポテンシャルを持っていれば将来が楽しみ。是非、世界に羽ばたいていってもらいたい」とも言っています。ダウンスイングからインパクトにかけて、左足がジャンプするように浮くのですが、それは下半身の力を使って、地面反力を最大限使っているのです。
笹生選手のスイングに関する補足
動画の中では触れられていませんが、下記で解説している流れも笹生選手の特徴として挙げられます。
ダウンスイングではとても力強く体幹のリードで切り返しています。それにより、スクエアなトップオブススイングからスムーズにシャロ―アウトさせて、低い位置からクラブヘッドをボールに対してアタックさせることに成功しています。
左脚の伸展を腰部から胸部の回転速度につなげています。また、これだけの回転速度があると、フェースが閉じきれずにフェースが開いてインパクトしやすいのですが、インパクト前からタイミングよく右脚を伸展させて腰部から胸部の回転にブレーキをかけています。それをグリップエンドの体への引きつけにつなげてクラブヘッドを加速させて、フェースの返しをインパクトに間に合わせています。
笹生選手については下記関連記事でも紹介しています。この関連記事内にあるnoteのリンク記事で笹生選手について詳しく書いていますのでご覧ください。
可能性が無限大の笹生選手にこれからも大注目です。