フェアウェイでも芝の長さは均一ではありません。また、芝の密度も均一ではありません。長くて濃い目の箇所もあれば、短く薄い箇所もあったりします。
春先などトップシーズンでも芝が薄いライに遭遇することはありますが、特に冬場のゴルフコースは芝が薄くなりやすいです。季節的に水や、肥料をやってもなかなか芝が育たないのでしょう。
今回は、そんな「芝が短く薄いライ対策」について述べたいと思います。
芝が短く薄いライはダフりにシビア
芝が短く薄いライからのショットは、少しでもダフると、大きく飛距離をロスします。芝が長く濃いライに比べてダフりにシビアです。
芝が長くて濃いライからのショットでは、ボールの少し手前にクラブヘッドが入ってくるようなインパクトになったとしても、クラブが芝をすべりエネルギーのロスを最小限に食い止められるところも、芝が短くて薄いライからのショットでは、ボールの少し手前にクラブヘッドが入るインパクトになると、芝をすべることなく、土を掘ってしまう”ダフり”になる可能性が高まってしまうんです。
ボールの位置を、右寄りにする
短くて薄い芝では、次の3つのポイントをおさえておけると良いでしょう。
- ボールの位置をボール半分か1個程右寄りにする
- スイングは変えない
- 引く打ち出しで、キャリー後のランが大きくなる
①ボールの位置をボール半分か1個程右寄りにする
ボールの位置をボール半分か1個程右寄りにすると、クラブヘッドが最低点に来る前にインパクトを迎えることになるので、ダフりの抑制に繋がります。
②スイングは変えない
ダフらないようにする為に「ダウンブロー」や「ハンドファースト」を意識しがちですが、極力スイングは変えないようにしましょう。
応用的なショットが必要な状況でも「スイング」は変えずに「セットアップ」を変えてショットすることが、あらゆる状況下に対応する基本ポイントになります。
③低くてキャリー後のランが大きくなる
ボールの位置を右寄りにした場合、ダウンブローとハンドファーストの度合いが強まる為、打ち出し角は低くなります。よって、キャリーしてからのランが大きくなります。
キャリーとランの比率が変わるため、バンカーや池を超える必要がある場合は注意が必要です。
冬のゴルフは好スコアが出にくい
冬のゴルフは「ベストスコア更新!」など好スコアは出にくいです。その理由の1つが「芝の薄さ」です。
薄い芝生は、より精度の高いインパクトが求められるため、多くのゴルファーにとってはとても難しい状況と言えます。
逆に言えば、芝が薄い状況下でのショットはとてもよい練習になります。グッドインパクトにならないと、グッドショットは生まれないのですから。
芝が長くて濃いライからのショットは、グッドインパクトにならなくてもそこそこのショットが打てますが、芝が短くて薄いライからのショットは先述したように、精度高くインパクトを迎えなければいけません。
難しい状況を味方につけて、スキルアップに繋げましょう!