今年のトレンドは『サイドベント』リバースピボットに注意!

ゴルフ フィットネス スイング

ゴルフスイングでの体の回転には、胴体(体幹)の『回旋』と『側屈』が不可欠です。ざっくりうと回旋が横回転で、側屈が縦回転になります。回旋のイメージは持てても、側屈のイメージは持ちにくいゴルファーも多いのではないでしょうか。

『側屈』のことを『サイドベント』と言います。今年、流行りそうな予感です。『側屈』では流行らなくても『サイドベント』にすると流行るという……。ちなみに去年のスイング関連ワードの中の流行ワードは『パッシブトルク』でした。

ゴルフスイング

今年のトレンドは『パッシブトルク』 とってつけたようにクラブを寝かせるのは危険!

体の回転を表す場合、股関節の回旋なども入りますが、今回は下半身は省いて上半身に焦点をあてて述べようと思います。

体の回転、というと水平面上を体が回る、という2次元のイメージを持ちやすいかと思いますが、理想的な体の回転はもっと立体的な3次元の動きをします。

胴体の回旋

直立の状態から、胸を右に向けて左に向ける、これが回旋です。2次元の動きです。

ゴルフ 体幹回旋 胴体回旋

上のイラストの動作は、股関節の回旋も入っていますが、胴体が回旋していることが分かると思います。

胴体の側屈

直立の状態から、状態を左右に傾けることです。傾けた側の筋肉が収縮し、反対側の筋肉が伸張します。2次元の動きです。

ゴルフ 側屈

ゴルフの回転運動に『側屈』が必要な理由は、ゴルフスイングが前傾姿勢で行うものだからです。

ゴルフスイングは、前傾姿勢を維持した状態で、ベルトラインの回転量と、胸回りの回転量に差が出てきます。つまり、右肩と右腰、左肩と左腰が、引き離されたり、近づいたりします。

よって、胴体の左右の筋肉が伸張したり、収縮したりするのです。

胴体の回転

胴体の『回転』は、『回旋』と『側屈』を合わせた動作になります。前後左右上下、3次元の動きになります。2次元でイメージし、実践すると、アドレス時のバランスを維持してスイングすることが難しくなります。

スウェイを嫌がったり、上体のつっこみを嫌がったりと、前後左右上下へのバランスの崩れを嫌がるあまり、バランスを崩すケースも多々あります。

胴体の『回旋』と『側屈』を正しく合わせることで、胴体の『回転』の質は向上します。動き続けることではじめて”軸”は発生します。「どう動くべきか」そのキーになるものが胴体の『回旋』と『側屈』です。

リバースピボットに注意が必要

『回旋』に対し『側屈』の度合いが過剰になると、リバースピボット、いわゆる”ぎったんばっこん”になりやすくなります。

もしくは、バックスイングで体が沈み込んで、ダウンスイングで体がつっこむ、上下の動きが激しいスイングになりやすくなります。ゴルファーそれぞれが、それぞれの身体の稼働域にあった『回旋』と『側屈』の融合を探り当てましょう!

今年は『サイドベント(側屈)』というワードがゴルファーの耳に届く回数が多くあるかもしれません。サイドベントを正しく理解して、スイング作りに役立てて下さい。側屈のストレッチも入念に行えると良いでしょう!