スイング中キープさせたい個所は、キープさせる意識ではキープできない

ZOZOチャンピオンシップ 習志野カントリークラブ
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スイング

ゴルフスイングでは、様々な個所の動き過ぎは抑えた方が良いです。それは多くのゴルファーが知っていて「頭の位置を変えない」「スイング軸をぶらさない」などと、どこかの個所の動きを固定する意識で練習に取り組んでいるゴルファーも多いでしょう。

ただ、その個所の固定を目指すことは良いですが、固定するイメージを持つことはおすすめしません。下記関連記事では「頭の位置」を例にしてそのことについて解説しています。

ゴルフスイング

スイング中「頭の位置を変えない」の落とし穴

スマホなどでスイングチェック

最近はスマホが普及し、ゴルフ練習場で自分のスイングを一緒に練習している人に撮ってもらったりしているゴルファーを多く見るようになりました。スマホ撮影は「〇〇のイメージだけど意外に△△だな」などと、イメージと実際にしている動きの違いを知ることができるのでとても効果的です。

ただ、スマホ撮影を生かした取り組みをする上で知っておかなければいけないことがあります。「したい動きと持つべきイメージを切り離して考える」ということです。

人間の動作は見えている動作と、その人が体の内部で行っている動作に違う場合があるからです。例えば、あるツアー選手のアドレスの写真を見せて「この人と同じ膝の角度で構えてみてください」と言うと、結果的になる膝の角度は千差万別です。イメージと実際は違うということですね。

動いている方向とは反対方向に動かすイメージを持つ

基本的には何か気になる余計な動作があれば、その動いている方向とは反対方向に動かすイメージでちょうど良いです。それも大げさにイメージしてちょうど良いぐらいです。

例えばバックスイングで頭が右に動いているのであれば、頭を左に動かす。ダウンスイングで腰が前に出るのであれば、腰を後ろにおおげさに引く、ぐらいでちょうど良いです。最初はかなり違和感が大きくなりますが、実際の動きはそれぐらいで頭の中に描いているイメージの動きに近づきます。

「バックスイングで頭が前に出る」というものも同様です。どこかのタイミングで、ボールから遠ざかるように頭の位置を後方に動かすイメージを持つことで、バックスイング中の頭の位置を「安定」に近づけることができます。

「固定」イメージではスムーズに躍動感ある体の動きができない

動きすぎているからその動きを止める、ある特定の部位を固める、などというイメージを持つことは言語道断です。躍動感あるしなやかなスイングをすることが難しくなります。

自転車同様、動き続けることではじめて「安定」を獲得することができます。「固定」イメージでは「安定」を獲得することはできません。「自転車をこぐことと一緒にされても……」と感じたかもしれませんが、ゴルフスイングも自転車をこぐことと同様に、重力や遠心力と戦いながらバランスをとります。そのような力を戦い続けるということは、どこかの方向に動き続けないと、軸や重心の「安定」を実現することはできません。

仮に、「固定」のイメージで重心や軸ブレのないスイングをすることができたとしても、しなやかな躍動感あるスイングをすることはできません。ロボットのようなかたいスイングになるでしょう。

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