フェースの開閉を『フェースローテ―ション』や『フェースターン』と言います。そしてそのフェースローテーションは『リスト(手首)ターン』で行うものとして認識されているゴルファーは多いのではないでしょうか。
実は、解剖学的にリストはターンしません。手首はターンしないのです。ターンしているのは前腕です。前腕とは肘先の部分です。
とはいうものの、見方次第では『リストターン』は正解です。ただ、手首は回す(回旋)するものではなく、背屈や掌屈といった動きの方に重きを置きたいところです。
解剖学的にリスト(手首)はターンしません。ターンしているのは前腕です!wrist turnではなくforearm turnが正解です。外から見える動きを良くするに為に内側の構造の理解を!#解剖学
— Golfers Support (@golfer_support) 2018年11月19日
イメージしている表面的な動きが同じでも、深いところのイメージが誤っていると、イメージしている表面的な動きを体現する事が難しくなることがあります。
イメージしている獲得したい動きは体のどこの部位がどのように動いているのか、を知る事は、イメージ通りのスイングをする上でとても重要です。
手首の可動性
手首は掌屈、背屈、尺屈、側屈しかしません。回らないんです。回らないものを回そうとしてしまうと、怪我に繋がりやすくもなってしまいます。
手首はどういう構造で、どのように動くものなのかを知ることで、腕の動きに関する理解が深まります。繰り返しになりますが、リストはターンしません!
背屈・掌屈
手首が甲側に折れることを『背屈』、手首が手の平側に折れる事を『掌屈』と言います。
手首が親指側(橈骨側)に折れることを『撓屈』、手首が小指側に折れることを『尺屈』と言います。
前腕の回内、回外
フェースをローテーションさせているのは前腕です。前腕を回内、回外させてフェースをローテーションさせているのです。
どうですか?橈骨と尺骨が平行位からクロス、クロスから平行位、といったようなイメージを持つとよりフェースをローテーションさせる動きが明確になりませんか?
手首を意識するとコネてしまう
手首を回すことを意識すると、インパクトで手首をコネやすくなります。手首をコネる、とは、インパクト時左手が背屈、、右手が掌屈してしまうことです。『すくい打ち』などと言われたりする現象です。
手首のコネ、は、ありとあらゆるミスを招きます。ハンドファーストで打ちたいですよね。ハンドファーストは左手を掌屈、右手を背屈させることです。
アイアンショットで番手なりに飛距離が出ない理由
インパクトゾーンでは前腕のみ回旋
最もフェースの開閉がアクティブになるのはインパクトゾーンです。インパクトゾーンでは前腕のみを回内、回外させましょう。上腕(肘より上)を含めた腕全体を内旋、外旋させてしまうと胴と腕の調和性が損なわれてしまいます。
インパクトゾーンでのこの前腕の回内、回外はゴルフスイングの核になる部分と言えます。核になる部分ですが難しい動きです。難しいが故に、ほとんどのゴルファーがフォロースルーで左肘が引けてしまうのです。
難しいからこそ、正しく理解しましょう。前腕の構造からしっかり知っておきましょう。