9種類の弾道 インパクト時のヘッド軌道とフェース向き

ゴルフ テークバック トップオブスイング インパクト

弾道には9種類あります。打ち出し方向には『ストレート』『プッシュ(右)』『プル(左)』の3種類あります。打ち出してからの曲がりには『ストレート』『スライス(右曲がり)』『フック(左曲がり)』の3種類あります。3種類×3種類で9種類です。

インパクト時のボールの打ち出し方向はフェースの向きが決め、その後のボールの曲がりは、フェースの向きとヘッドの軌道の両方が決めます。

以前は、ヘッドを振った方向にボールが打ち出される、という理論が浸透していましたが、ゴルフ界も科学が進み、『TRACKMAN』という弾道測定器が開発され、あらゆる検証が行われた結果、ヘッドの軌道ではなく、フェースの向きが打ち出し方向を決める要素であることが分かりました。

弾道測定器TRACKMAN

出典:http://trackmangolf.jp/

厳密に言えば、打ち出し方向を決めるのは、7~8割がフェースの向きで、2~3割がヘッド軌道になるので、打ち出し方向にヘッド軌道の影響は少しあるのですが、ほぼ、フェースの向きが決めます。

又、フェースの打点も、ボールの打ち出し方向や曲がりに影響を与えますが、フェースの向きとクラブヘッドの軌道によって弾道が決まると考えて問題ありません。

冒頭で述べた、9種類の弾道を絵で表すと次のようになります。

9種類の弾道

ツアープロは、意図的に弾道を打ち分けて、コースを攻めたりします。

一般のゴルファーは自在に球の曲がり方や曲がり幅をコントロールするところまでは必要ないかもしれませんが、木が邪魔で目標を狙えない時など、ボールを意図的に曲げる必要がある時があるかもしれないので、ある程度ボールの曲げ方を知っておく必要があるかもしれません。

また、意図していない弾道になった時になぜそうなったかを掴む為に、様々な弾道の法則を知っておく必要があります。

9種類の弾道、それぞれの、インパクト時のヘッド軌道とフェース向きの関係性は次の通りです。


ストレートボール
フェードボール
ドローボール
プッシュボール
プッシュスライスボール
プッシュフックボール
プルボール
プルスライスボール
プルフックボール

こういったインパクトで起こっている事を理解しておくと、ミスの原因を探り当てやすくなります。

例えば、ボールが左に打ち出されると、「アウトサイドインにスイングしてしまった!」と感じやすいのですが、実際はフェースが左を向いていたことで、左に打ち出されたのです。インサイドアウトにスイングしたとしても、フェースが左を向いたインパクトだと、ボールは左へ打ち出されます。

「こういう曲がりの弾道になったということは、ヘッド軌道が〇〇でフェースの向きが△△だったんだな」と正しく把握し、あらゆる因果関係を明確にすることが、正しいスイング調整に繋がり、ミスを減らしグッドショットを増やすことに繋がります。

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