石川遼も一目を置く、伊澤秀憲著「The Approach Palette」

アプローチショットに関して、同じ1991年生まれの石川遼選手からもアドバイスを求められることがある伊澤秀憲氏の「The Approach Palette（ザアプローチパレット）」を紹介します。伊澤氏は日本男子プロゴルフツアーで2度賞金王になった、伊澤利光選手の甥で2歳からゴルフをしてきたようです。

日体大をプロ転向にともない中退していますが、2005年の関東ジュニアに優勝するなど、アマチュア時代の成績が豊富です。

強烈なスピンなど、伊澤氏がグリーン周りからいろいろな球筋を打ち分けるYOUTUBE動画がありますが、エンターテイメント性があります。

また、あらゆる状況に対応する方法に関して、独自の観点を持ってゴルファーに指導しています。その観点に触れると「基本はない」という指導も納得感があります。

その伊澤氏のメソッドをまとめたものが「The Approach Palette」です。

伊澤秀憲（いざわ　ひでのり）略歴

二度の賞金王、伊澤利光を叔父に持ち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に‟アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

一部引用

本に書かれているものを一部引用して紹介します。

14の要素に分け、それぞれの結果を確かめ、頭の中を整理していただく。それが伊澤式アプローチパレットです。14要素と聞くとかなり数が多くて大変だとは思います。が、まずはやってみる、試してみる、ことが重要だと考えます。体験をすれば学び、気づきがあります。その発見から驚きや喜びといったプレゼントがもらえます。つまり、成長過程ですら、楽しめるものである、ということです。

フェースの向きも変えていい要素です。スクエアを基準にして、フェースを開いたり、閉じたりして打ち比べ、違いを確かめてみましょう。
要素⑥「上下の手の高さ」で説明したように、手の高さを変えてフェース面の向きを変えたこととの組み合わせも試してみてください。

ツマ先上がりやツマ先下がりでソールを地面につけるとフェース面の向きが変わります。それによって出球の方向や打球の回転軸が変わるため狙う方向を調整する必要があります。左足上がりや左足下がりでは、立ち方によってロフトが変わり打ち出しの高さやスピン量が変わります。ライに対しての入射角も変わるのでパレットの組み合わせを変えて対応します。