2018年のPGA(日本プロゴルフ協会)ティーチングプロアワードで最優秀賞を受賞した大本研太郎コーチ考案の「グラビティメソッド」がムック本になりました。
このグラビティメソッドは、人間に本来備わっている能力を生かして、スイングのバランスをとる、というもの。普遍的で科学的なものをベースにまとめられた理論です。このグラビティメソッドの本のコピーは「重心が整えばゴルフは簡単!」です。
大本研太郎(おおもとけんたろう) 略歴
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。
脳の働きを知る
理想のスイングや動きを述べるのではなく、脳の働きを知るところから触れています。人間はどのようにしてバランスをとりながら過ごしているのか、といった観点からゴルフスイングをとらえています。
第1章は「バランス脳の構築」、第2章は「イメージ脳の構築」、第3章は「スイング脳との連動」としていることからも、体に動きの指令を出す、脳の働きとスイング作りの関連性についての把握が重要としていることがわかります。
小さいスイングから大きいスイングにつなげる
大本コーチは人間の自然な動きをいかにして引き出すかが重要だと述べています。多くのゴルファーは、ヘッドをボールに当てる意識が強く、不自然な動きになりがちです。
当てる意識を抑えながら、より良いバランスのスイングを作っていくためには、小さいスイングからバランスを整えていくことが有効です。
大本コーチはパッティングレッスン(パット解析)の第一人者でもあり、パットからアイアンやドライバーなどのロングショットにつなげていくことが重要だと述べています。
より普遍的なものを見る
一つ一つを見ると斬新な印象を受けますが、全部を読んでつなげて考えてみると、基本的なものにいきつきます。理論には流行り廃りがありますが、それらの影響を受けない普遍的なものに触れられる本です。
PART1 基礎編 「バランス脳の構築」
- 人間にとって自然な動きが、『スイングを良くする』
- アドレスは50:50が正解
- スイングのイメージは、パッティングから作る
- 20ヤードのアプローチを、フルスイングにつなげる
- 回転運動のアプローチから、時間差のあるスイングへ
- 「振る」でも「返す」でもない、腕は「ネジる」
- 遠心力を管理すれば、フルショットが安定する
- お尻を「抜いた」アドレスが、パットの成功率を高める
- 距離感を出すなら、フォローは抑える
- 意識が過剰になると、バランスは崩れる
PART2 実践編 「イメージ脳の構築」
- “杉原輝雄ドリル”で、究極の安定を体感する
- “かめはめ派ドリル”で、飛距離アップ
- “グーチョキパードリル”で、クラブの使い方を習得する
- 左右、上下、前後を分離して、バランスをキープする
- トッププロのスイングから、上下、左右、前後の分離を学ぶ
- 基本はパッティングにあり!! ゴルフクラブの特性を理解する
- ゴルフは三次元振り子、フェースは自然に開閉する
- ゴルフの特性を理解して、「閉→開→閉」をマスターする
- クラブの「テコ」が使えると、ゴルフは簡単になる
- ダウンスイングの、「テコ」がヘッドを走らせる
- ヘッドを加速させるには、右手の「引き」が必要!
- 基本は、“歩く”こと。人間が本来持っている、バランスセンサーを作動しよう!
PART3 悩み解決編 「スイング脳との連動」
- スライスが直りません
- フックが治りません
- もっと飛距離が欲しいです
- ダフリ・チャックリが出ます
- バンカーが苦手です
- 打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます
- ティショットで緊張します
- ティショットで大きなミスが出ます
- ドライバーでテンプラが出ます
- ヘッドスピードが遅いのが悩みです
- パッティングが苦手です
- シャンクが止まりません
- 傾斜地が苦手です
パット&アプローチのミスは「グリップチューニング」激減
〈リモートワーク時代のリハビリレッスン〉立ち方ひとつでアナタのショットは劇的に良くなる!!
大本研太郎 著「グラビティメソッド」


参考価格:770円(税込)