『4スタンス理論』というものを聞いたことがあるでしょうか。ひとそれぞれが持っている身体特性を重心の位置で4つのタイプに分けることができる、という理論でゴルフに活用できる理論す。
同じ、「立つ」「歩く」「座る」という動作でも、人によてその動作の体の形や、動作の順序は異なっています。それを整理して解説したものが『4スタンス理論』です。
あらゆるスポーツで、認められ、活用されている4スタンス理論ですが、ゴルフが最も活用されているかもしれません。
ゴルフはスイング理論において、主に理論提唱者の主観で多種多様な理論が乱立している中で、身体特性に焦点を当てることで「結局何自分には何がマッチしているのか」を客観性を持って探り当てられるようになることが評価されています。
4スタンス理論は、人には体の使い方が大きく分けて4タイプある事を説いている理論です。重心位置が『土踏まずのつま先側の人差し指寄り』『土踏まずのつま先寄側の薬指寄り』『土踏まずのかかと側の人差し指寄り』『土踏まずのかかと側の薬指寄り』の4タイプに分ける事ができ、その重心位置によって動作の特徴が分かれると説いているものです。
4スタンス理論提唱者 廣戸聡一(ヒロトソウイチ)
東京、原宿に本部があるスポーツ整体『廣戸道場』を主宰し、JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、JGTO(日本ゴルフツアー機構)アドバイザー、プロ野球千葉ロッテマリーンズとアドバイザー、などとして活躍してきた廣戸聡一氏が4スタンス理論を解明し、提唱しています。
各スポーツだけでなく、日常生活の動作から文化芸能における身体動作、コンディショニング、介護、リハビリテーション、栄養摂取まで総合的に指導しています。
4スタンス理論
4スタンス 4つのタイプの名称
- 土踏まずのつま先側の人差し指寄り:A1
- 土踏まずのつま先寄側の薬指寄り:A2
- 土踏まずのかかと側の人差し指寄り:B1
- 土踏まずのかかと側の薬指寄り:B2
4スタンス タイプ別マトリックス
4つのタイプそれぞれに、身体全体の動作に特性が顕れます。下記マトリックスはその特性を顕す上で重要なポイントです。。
軸 | 可動部位 | キーワード | |
A1 | みぞおち・膝・足裏 | 首付け根・肩・股関節・手首 | 前足軸・曲線的な体幹回転、上昇、人差し指、閉じ、胸側、クロス |
A2 | みぞおち・膝・足裏 | 首付け根・肩・股関節・手首 | 前足軸・曲線的な体幹回転、上昇、薬指、開き、背中側、パラレル |
B1 | 首付け根・股関節・足裏 | みぞおち・肘・膝 | 後足軸、直線的な体幹回転、下降、人差し指、閉じ、背中側、パラレル |
B2 | 首付け根・股関節・足裏 | みぞおち・肘・膝 | 後足軸、直線的な体幹回転、下降、薬指、開き、胸側、クロス |
4スタンス理論を扱う上での注意点
書籍『4スタン理論バイブル』巻頭の【プロローグ】では下記の文言があります。
『4スタンス理論』は特定の動作を強制するものではない、ということです。「自分はA2タイプだから絶対にこのカタチをとらなければならない」と縛りつけるのは止めてください。本書で示している各タイプの特性は、あくまで不随意、つまり無意識下に顕れる動作なのです。誰でも行うべき身体の作法をした結果、自ずと顕れるありのままの動作が4スタンスタイプの特性なのです
「自分の4スタンスタイプを確定させたからといって、そのタイプの動作を意図的に取り入れようとはしなくてよい」ということです。
例えば、石川遼選手と同じA1タイプだとしても、石川選手と同じような、反り気味のフィニッシュを意図的に作るる必要はなく、正しい構えから体幹主動でスイングできると、自然とタイプが顕れるということです。
4スタンス理論を効果的に活用
自分の体の性能を最大限活かすために4スタンス理論を活用しましょう。
「スイング中脇は閉める?」「両膝の間隔は維持する?」など、一般的に言われていることと、自分が必要と感じる部分に差を感じているゴルファーは多いと思います。
そんなゴルファーがモヤモヤ感を払拭するきっかけになるかもしれません。
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