ベン・ホーガンとは
今回はベン・ホーガン著「モダン・ゴルフ」の紹介です。ベン・ホーガンはメジャー9勝を誇る歴史に残る名プレーヤーであるだけでなく、ゴルフスイングを理論化し、根付かせた人物でもあります。
この理論をまとめものがモダン・ゴルフです。今はスイング軌道を表す“プレーン”というワードはゴルファーが当たり前のように使う一般的なワードになっていますが、その概念を示し定着させることに大きく寄与したのがベン・ホーガンです。
このモダン・ゴルフの原題は「Five Lessons:The Modern Fundamentals of Golf」。Five Lessonsは1957年にアメリカで発刊されると、出版市場最も注目を集めるゴルフのインストラクション・ブックなりました(2006年時点)。それから半世紀以上経った現在でも、息の長い超ロングセラーとなっています。
ベン・ホーガン 略歴
1912年4月13日、米国テキサス州ダブリンに生まれる。1931年プロ入り。身長173cm。体重75kg。夫人バレリー。プレーヤーとして活躍する傍ら、ベン・ホーガン社を設立し、クラブその他ゴルフ用品の製作に携わる。1997年7月25日逝去。享年85。
全米オープン選手権4勝・・・1948、1950、1951、1953年優勝
マスターズ選手権2勝・・・1951、1953年優勝
全米プロ選手権・・・1946、1948年優勝
全英オープン選手権1勝・・・1953年優勝以上は、特に重要なトーナメントだけの記録だが、生涯米ツアー62勝の優勝記録を誇っている。
一部引用
ゴルファーの中には、まるでグリップを力任せにもぎ取ってしまいそうなまでに、クラブを強く握る者がいる。だが、グリップに過度な力を入れる必要など、さらさらないのである。そうすることによって、実際には有害な結果が生まれてしまう。左腕の筋肉が自動的に強張るため、体の命令を“聞く”力が失われることになり、スウィングを始めるとき、適切な筋肉の反応が引き出せなくなってしまうのだ。
右手のグリップは、いわゆる“フィンガーグリップ”にする。クラブをもっとも強く握る指は2本、つまり中指と薬指である。
両ヒザを適度に曲げておかなければならないということだ。両脚は柔軟でなければならないが、同時に、先に述べた活気のあるテンションを維持しなければならない。
バックスイングで、体の左サイドに残った体重はすべて左足の親指の付け根のふくらみの内側の部分にかかる。バクスイングでは左かかとを地面からあまり高く上げることは禁物だという点を、注意しておきたい。もし、かかとが地面から離れない場合は、それはそれで良い。地面から3センチ弱ぐらいは離れても構わないのだ。
ダウンスイングのプレーンは、バックスイングほど鋭角ではなく、バックスイングのプレーンと比較すると、ボールとの関係において大いに異なる。
たとえば、今、私が良いスイングにどうしても欠かせないと考えている要素の中から、三つだけ挙げてみよう。それは、正しいワッグル、正しい腰の回転、そして正しいバックスイングのプレーンである。
目次
- ゴルフの基本について
- LESSON1 グリップ
- LESSON2 スタンスとアドレスの姿勢
- LESSON3 スウィングの前半
- LESSON4 スウィングの後半
- LESSON5 まとめと復習
ベン・ホーガン著「モダン・ゴルフ」
参考価格:1,430円(税込)