今季のゴルフ界はなんと言っても渋野日向子選手ですね。日本中がシブコフィーバーに湧きました。女子ツアー最終戦のツアーチャンピオンシップが終わり、男子、女子、シニアの代表でチーム戦を行うHITACHIスリーツアーズが終わり、LPGAアワードが終わり、渋野選手もやっと一息か、と思いきや、年末の紅白歌合戦の審査員になるなど、オフらしいオフは過ごせそうにありません。
いよいよ来季は東京オリンピックイヤーとなります。渋野選手は日本代表圏内にいるものの、安泰ではありません。畑岡奈紗選手はほぼ当確ですが、残りの選手はどうなるか分からない状況です。
渋野選手の課題としてバンカーショットが挙げられます。今季の渋野選手はサンドセーブ率が34位でした。パットが得意なので、バンカーショットのみの精度を表す指標があるとしたら、もっと下位かもしれません。
ここ最近はアプローチなどの小さい動きを大事にしているようで、渋野選手自身バンカーショットについても思うところはあるはずです。
現在のアプローチショット時のスイングを見ると、ふわりと球を上げるショットが苦手なようです。それがバンカーショットに影響していると思われます。芝、バンカー問わず、ふわりと球を上げるショットを打つには腕を柔らかく使う必要がありますが、渋野選手はそれがまだ難しいのでしょう。
しかし、慌てて覚えようとする必要はありません。
慌てると、今ある長所が損なわれかねません。小手先でクラブを操作してバンカーショットが向上したところで、それは一過性のものに過ぎない可能性が高いです。さらに、そうなると、ミドルアイアンやドライバーなどのフルショットでも小手先に頼りやすくなることも懸念されます。今ある長所を損なわず、バンカーショットを向上させるには、中長期観点でじっくりとバンカーショットの改良を図りたいところです。
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— SPAIA[スパイア]公式 (@SPAIAJP) December 22, 2019
渋野日向子 金メダル獲得に向けた課題のバンカーショットとの向き合い方(SPAIA)
渋野選手は小さいころ、ゴルフだけでなくソフトボールをすることで体幹が鍛えられてゴルフに良い影響を与えました。あのテンポが良い切れがあるスイングは強い体幹が支えています。
ただ、ゴルフスイングは繊細です。新しい感覚を注入したりすると、それまで当たり前のようにできていた動きが出来なくなることがあります。渋野選手の場合だと体幹を生かしきれない、といったことが起こり得ます。
渋野選手があごの高いバンカーでも苦にならないうようになるには、今までのスイングよりも腕を柔らかく使うことになるでしょう。そのスイングに着手した時、他のショットのスイングへの影響を見ながら、変えていく必要がありうそうです。
来季の渋野選手はどう進化するのか、要チェックです。