プロギアから独特なコンセプトで開発されたegg(エッグ)5500ドライバーが発売されました。eggシリーズのデビューは2008年。デビュー以来革新的なデザインで話題を集めて、今回のモデルもまた話題を集めています。
ドライバーよりスプーンが話題を集めました。初代スプーンを「とにかく飛ぶ」と、プロギア契約でないツアー選手達でも多くの選手達が使っていました。
プロギアといえば、洗練されたオーソドックスなデザインのクラブを開発するメーカー、というイメージを持っているゴルファーは多いのではないでしょうか。そんなゴルファーにとっては意外なクラブだと思います。
どこのメーカーもですが、飛びにもこだわっていますね。eggとは別のRSシリーズでは以前「ギリギリ」を謳い、ルール適合ギリギリの反発係数を実現しようとして、結果、ルール不適合を世に送り出してしまったことがありました。
さて、今回のeggはどういったクラブなのでしょうか。筆者が試打をしましたので、eggの紹介と合わせてご覧ください。
プロギア egg(エッグ)5500ドライバー
最大の特徴は、重心角の大きさです。一般的なドライバーの重心角が23度であるのに対して、eggドライバーの重心角は37度です。
つまり、フェースが右を向きにくくなり、インパクトでボールをしっかり捕まえやすくなってなっています。
また、深重心でフェースプログレッション値が小さく、重心角以外にもボールを捕まえやすくする工夫がされています。「ドライバーなのにグースネック」はかなり目を引きます。
2種類のラインナップ
今回のeggはノーマルの他に「impact」モデルがラインナップされています。ノーマルとimpactで何が違うかというと、
- ノーマルの長さは45.25インチでimapctの長さが44.25インチ
- impactのヘッドの方が5グラム思い
- ノーマルのバランスがバランスD1.0でimapactのバランスがD3.0
が挙げられます。
impactの方は、シャフトが短い分、ミート率が上がります。また、物理的には飛距離が落ちるのですが、ゴルファーのタイプによってはミート率が上がる分飛距離が伸びる期待も持てます。
スペック
ノーマル
impact
プロギア egg(エッグ)ドライバー 試打レビュー
M40 SRのシャフト、ロフト角11.5度のノーマルヘッドとimpactヘッドの両方を試打して比較してみました。
使用した測定器はSKYTYRAK(スカイトラック)で、ボールはブリヂストンのレンジボールです。
ノーマル 測定データ
impact 測定データ
レビュー
つかまりの良さを強調しているモデルですが、フックフェースが強いわけではなく、構えやすいです。落ち着いたデザインですね。
打感はややかためでしょうか。
ノーマルもimpactも飛距離に差はあまりありませんでした。方向性に関しても差は感じられませんでした。ノーマルの方が打ち出し角が大きくスピン量が多くなりました。
視覚的にフェースプログレッションが小さいところ(グースネック)にかなり目がいきます。どうしても右に飛んでしまうゴルファーで、特徴的なネックに違和感がないゴルファーにとっては、使えるドライバーではないでしょうか。
プロギア egg5500 ドライバー
参考価格:56,100円(税込)