「ドライバーショットで飛距離を伸ばしたい」と願っているゴルファーは多いと思います。ドライバーショットで飛距離を伸ばすためには飛距離三大要素の内の1つ『打ち出し角』に関する理解が必要です。
ドライバーショットでは打ち出し角が理想値に近づくほど飛距離が伸びます。打ち出し角の理想値は、ヘッドスピードなどによって様々です。
ドライバーショットに限らずアイアンショットでも、球が高く上がった方が飛ぶし見栄えが良い、という印象を持たれがちですが、上がれば上がるほど良い、というわけではありません。
理想的な打ち出し角のドライバーショットで飛距離アップを実現させましょう!
ドライバーショットの打ち出し角
理想的な打ち出し角
打ち出し角
インパクト直後のボールが打ち出される角度のことを打ち出し角と言います。
ドライバーショットの打ち出し角の理想値
ヘッドスピードによって異なります。
ヘッドスピード40m/s(一般男性平均)であれば13°~15°、32m/s(一般女性平均)であれば15°~17°です。
理想値よりも高いと、キャリー距離は十分に出たとしてもランが出にくくなります。
理想値よりも低いと、ランで飛距離を稼ぐことができるものの、キャリー距離のロスが出ます。
アマチュアゴルファーの傾向
アマチュアゴルファーは、アイアンショットでは打ち出し角が高くなる傾向ですが、ドライバーショットでは、打ち出し角が理想的な人、低い人、高い人、様々です。どちらかといえば、低い人の方が多いでしょうか。
打ち出し角が高くなる理由
ロフト角が大きくなってインパクト
インパクト時のロフト角(ダイナミックロフト)が大きくなるほど、打ち出し角が高くなります。ハンドレイトインパクトや、フェースが開いたインパクトになると、インパクト時のロフト角が大きくなります。
インパクト時の打点がフェースの上部
フェースの上部でインパクトしても、打ち出し角が高くなります。最上部でインパクトすると、極端に高い打ち出し角になります。極端に高い打ち出し角のショットのことを『テンプラ(「上がる」と「揚がる」がかかっています)』と言います。
アッパーブロー過ぎる?
アッパーブロー過ぎて、打ち出し角が高くなりすぎることはまずありません。ティアップの高さにもよりますが、アッパーの度合いは5°程度が限度です。
打ち出し角が低くなる理由
ロフト角が小さくなってインパクト
打点がフェースセンターに近いところでも、ロフト角が小さくなった状態だと、打ち出し角が低くなります。
インパクト時の打点がヒール寄り、フェース下部
打点がヒールやフェース下部寄りになっても、打ち出し角が低くなります。
ダウンブローインパクト
過剰なダウンブローインパクトになると、打ち出し角が低くなります。
打ち出し角を理想値にするためのポイント
- 打点がフェースセンター
- ハンドレイトでもハンドファーストでもないインパクト
- レベルブロー、もしくはアッパーブロー
上記3つをクリアできると、打ち出し角は理想値に近づきます。
ヘッドスピードよりも『打ち出し角』に着目する
『飛距離アップ』を目指すとなると、『ヘッドスピードアップ』に着目やすいですが、まずは『より速いヘッドスピード』より『より理想値に近い打ち出し角』を追い求めた方が、飛距離アップにつながりやすいです。
理想的な打ち出し角を獲得してから、さらなる飛距離アップを目指す場合、『より速いヘッドスピード』目指すことを考えると良いでしょう。
スコアメークするためにはショートゲームが大切ですが、「多少曲がっても飛距離を稼いだ方がスコア向上に繋がる」(ゴルフレベルによって変わる)という統計データもあります。
理想的な打ち出し角を獲得して、飛距離アップの喜びを体感しましょう。