ヘッドがブレずに、ボールが止まるニューウェッジ
最近アイアンやウッドの評価が高いピンから5月13日にGLIDE4.0ウェッジが発売されました。ブレないヘッドと優れたスピン性能を謳っています。最近はどのメーカーのウェッジも複数のソール形状をラインナップしていますが、GLIDE4.0ウェッジのソールは4種類です。スタンダードモデルから、ミスに寛容なモデル、バンカーで使いやすいモデル、などがあり、様々なタイプのゴルファーの要望に応えることができます。
テクノロジー
エメリーブラスト仕上げや、ハイドロパールクローム仕上げによりスピン性能をより高めたフェースになりました。また、エストラマーCTPによりインパクトの振動を抑えてヘッドのブレを抑えています。
4種類のソール形状
Sグラインド
標準的なグラインドソールです。
EYE2グラインド
芝からも打てますが、バンカーショットに特化した、ピンならではのグラインドソールです。ソールだけでなく、構えた時のカオも独特です。
Wグラインド
4種類の中で最もソール幅が広いです。ソールがすべりやすいため、ダフりに寛容です。バンカーも易しく脱出できます。ショートゲームが苦手なゴルファー向けです。ソールが広い分、ほかの3つのモデルに比べて、芝からフェースを開いたショットは打ちにくいです。
Tグラインド
トレーディングエッジを大きめに削り、難しいライからフェースを開くなど、様々なテクニックを駆使できるグラインドソールです。プロや上級者向けです。
GLIDE4.0ウェッジ スペック
ヘッドスペック
ライ角調整が可能ですが、上記の表のライ角はスタンダードのものです。
標準シャフトラインナップ
GLIDE4.0ウェッジ 試打測定
GLIDE4.0ウェッジの試打測定をしました。モデルはSグラインドでシャフトはダイナミックゴールド、ロフト角は58度でライ角はスタンダードです。飛距離やスピン性能にソール形状はあまり関係ないので、1モデルのみ測定しました。使用した測定器はSKYTRAK(スカイトラック)で使用球はタイトリストのProV1です。
ピン GLIDE4.0ウェッジ 測定データ | |||
飛距離 (Y) |
打ち出し角 (°) |
バックスピン量 (rpm) |
|
1 | 83.4 | 31.3 | 9264 |
2 | 83.3 | 31.3 | 9746 |
3 | 79.9 | 30.8 | 9314 |
4 | 85.3 | 31.1 | 9461 |
5 | 78.3 | 31.4 | 9387 |
平均 | 82.0 | 31.2 | 9434 |
GLIDE4.0ウェッジ レビュー
タイトリストのボーケイシリーズや、キャロウェイのジョーズウェッジなど、スピン性能の高さが支持されているモデル同様、GLIDE4.0ウェッジも、9434rpmというバックスピン量の平均が示している通り、スピン性能が高いです。
どのヘッドもシャープで構えやすく、打感が好印象ですが、おすすめはSグラインドとWグラインドです。どちらもソール幅が広めで、バウンス角が大きい。一方、Tグラインドはソール幅の狭さやバウンス角が6度となっており、一般ゴルファーにとっては難しいヘッドです。Tグラインドはフェースを開くなど技を駆使するゴルファー向けのモデルですが、一般ゴルファーはSグラインドやWグラインドで、できる範囲内の技でコースを攻略することを考えましょう。
ピン GLIDE 4.0 ウェッジ
参考価格:22,000円(税込)