飛距離アップ(ヘッドスピードアップ)に効果的なゴルフトレーニング、といえばどういうものがあるでしょうか。もしくは、想像できるでしょうか。多くの方は、ゴルフスイングに近い左右の、回旋(捻転)系のトレーニングを連想するのではないでしょうか。
これまでに各所で行われてきた飛距離アップのためのトレーニングについての研究で明らかになったのが、左右、回旋(捻転)に重きを置いたトレーニングではなく「メディシンボール後ろ投げ」のトレーニングが効果的というものです。
「メディシンボール後ろ投げ」は上下の運動です。ある意味、運動としては、ゴルフとは少し離れたところに位置しています。それだけにとても興味深いですね。
メディシンボール
様々な重たさのボールがあります。1kg,2kg,3kg,4kg…などなど。そして、様々な使い方があります。持ったまま体の特定の箇所に負荷をかける運動をしたり、色々な体勢から投げたり、と。投げて、そのまま地面に落下しても大きく跳ねたり、ボールが損傷したりする心配はいりません。
まわりに人がいない環境であれば、1人でトレーニングをすることができます。使用する人それぞれの体力に合わせて使用する必要があります。
どのようなトレーニングをする場合でも気合い入れ過ぎて、体力以上の重たさを使用してしまうと、怪我の原因になります。注意が必要です。
メディシンボール 後ろ投げ
名称そのままです(笑)。メディシンボールを後方に投げるトレーニングです。下記動画をご覧ください。
このトレーニングが、ゴルフスイングの飛距離アップ(ヘッドスピードアップ)に効果的だということは、様々な研究で実証されています。この前後、上下の運動能力を向上させることが、体の回転を促し、ヘッドスピードアップを促しています。
これをゴルフスイングに近づけるトレーニングとしては下記のようなものが挙げられます。
メディシンボール投げは”伸張反射”を活用したトレーニングといえます。
筋肉は急に伸びると、筋の損傷を防ぐために縮む力が発生します。これを伸張反射と言います。
飛距離アップ(ヘッドスピードアップ)のためには、瞬発力を鍛える必要があります。伸張反射、つまり反動を使うトレーニングをすることで、インパクトに力を最大限出しやすくなります。
ゴルフスイングでは、特に飛距離アップのためには「地面反力」がポイントになります。地面反力を使ったスイングとは、足で地面を蹴った力を利用して体幹と腕を連動させてクラブを速く振る、ということです。
横への力だけではなく縦への力の重要度は高いです。
メディシンボール投げは、この地面反力を使った力の出し方を習得しやすく、強いゴルフスイングに必要な臀部や背中の筋肉を鍛えやすいトレーニングです。いきなり重たいメディシンボールで行うと、腰などを怪我するおそれがあるので、体力や筋力と相談しながらメディシンボールの重たさを決めましょう。
一般的な体力だと、女性だと1kg、男性だと2kg程度が、メディシンボール後ろ投げには丁度良いと思います。
※出典:amazon
ただ、ひたすらメディシンボール投げばかりやれば良いかといえばそうではありません。やはり、トレーニングするのであればバランスよくトレーニングする必要があります。
メディシンボール後ろ投げでヘッドスピードがアップしても、そのヘッドスピードアップに耐えうる体幹の強さがないと、バランスよくスイングして高いミート率を確保することができません。そのヘッドスピードに耐えうる体幹の強さは回旋(捻転)に重きを置いたトレーニングでも鍛えられます。。
下記動画のようなトレーニングを参考にしてください。
最後に、メディシンボール投げをする時は、公園などまわりに人がいない屋外で行うようにしましょう。