東京オリンピック2020 ゴルフ競技詳細

オリンピック その他

2020年の東京大会ではゴルフ競技は正式種目です。2016年のリオデジャネイロ大会から112年ぶりに正式種目になりました。

1964年の夏季東京大会、1972年の冬季札幌大会、1998年の冬季長野大会、そして2020年東京大会と、日本では4回目のオリンピック開催となる中で、ゴルフは初めての開催となります。

男子が7月30日から8月2日の4日間、女子が8月5日から8月8日の4日間実施されます。

ゴルフの世界大会の代名詞というと、毎年ある4大メジャートーナメント(マスターズ・全米オープン・全英オープン・全米プロ)です。オリンピックで行われるゴルフ競技は、それら4大メジャーと違うのでしょうか。

東京大会は2016年リオデジャネイロ大会と同じ概要で開催されます。

リオデジャネイロ大会の結果は下記の通りでした。

【男子】

金メダル:ジャスティン・ローズ(イギリス)

銀メダル:ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)

銅メダル:マット・クーチャー(アメリカ)

リオデジャネイロオリンピック ゴルフ 男子

出典:https://news.golfdigest.co.jp/pga/5281/

【女子】

金メダル:インビ―・パーク(韓国)

銀メダル:リディア・コー(ニュージーランド)

銅メダル:フォン・シャンシャン(中国)

リオデジャネイロオリンピック ゴルフ 女子

出典:https://news.golfdigest.co.jp/lpga/5358/

詳細事項

代表選手の選考

男子が2018年7月1日から2020年6月22日まで、女子が2018年7月8日から2020年6月29日までを出場資格取得期間とし、男女ぞれぞれ、世界ランキングに基づくオリンピックランキングの上位59人と開催国の日本に1枠が与えられ、計60人が出場します。出場資格については次の通りです。

  • 1位~15以内は1ヵ国につき4名まで
  • 15位以内に2人以上の選手を持たない各国の選手を最大2人まで
  • 上記該当者がいない場合開催国は最低1名出場枠
  • 5大陸(アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)ごとに各最低1名出場枠

2018年11月8日現在、IGF(INTERNATIONAL GOLF FEDERATION)の公式サイトによるオリンピックゴルフランキングでは日本男子はランク13位の松山英樹選手と同24位の小平智選手の2名、日本女子はランク7位の畑岡奈紗選手と同18位の鈴木愛選手の2名が代表になります。

今シーズン、復活優勝を遂げ、メジャー大会で優勝争いをしたタイガー・ウッズ。そのタイガー・ウッズのゴルフを最高の舞台で、そして間近で見たい、そう思っているゴルファンも多いでしょう。

アメリカの選手は多くの選手が世界ランク上位に入ってきています。タイガー・ウッズは今のままでは東京オリンピックの出場資格を得る事ができません。

仮に現在の順位のまま選考期間が終わるとすると、アメリカ代表は、ブルックス・ケプカ、ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマス、ブライソン・デシャンボー、の4選手です。タイガー・ウッズがいなくてもすごい面々ですね。

競技方式

72ホールのストロークプレーで個人戦のみ行われます。1位タイが2名以上になった場合は3ホールのプレーオフでメダルを争います。プロツアーのような予選落ちはありません。出場全選手が4日間戦います。

ダブルスなど「国の代表として戦うオリンピアン精神」を打ち出し、プロゴルフツアーとは違ったオリンピックならではの方式を採用するのでは、との見方もありましたが、オーソドックスな個人戦の72ホールストロークプレーに決まりました。

開催コース

埼玉の名門、霞ヶ関カンツリー倶楽部が東京大会の舞台になります。日本オープンや日本女子オープンの開催実績があり、日本ジュニアゴルフ選手権の開催コースとしても知られています。

霞ヶ関カンツリー倶楽部

出典:https://www.kasumigasekicc.or.jp/

東京オリンピックが霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催されることで、日本ジュニアが今後も霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催され続けるのならば、ジュニアゴルファーの1つの大きなモチベーションになるでしょう。

「基本的には一般のゴルファーがプレーできない名門メンバーシップコースで開催するのはナンセンス」と、誰でも気軽にプレーする事が可能な東京の「若洲ゴルフリンクス」を押す声も聞かれました。名門か非名門か、だけが問題ではなく、そのゴルフ場の立地や気候、移動にかかる費用などの経費も加味しての声です。

世界のトップ選手が日本にやってくる

1日18ホールを4日間、計72ホール。普段世界各国で行われている競技方式と同じです。オリンピックの特別感が無い感じがしなくもありませんが『4年に1度』『国を代表』といったところが他の競技同様大きな意味を持ちます。

特にゴルフ後進国のゴルフ界にとってはとてつもなく大きな一世一代のイベントになるでしょう。

リオ大会は、国の状況の影響などから、出場資格がありながら出場を辞退した世界のトップクラスの選手がいました。そういった選手達も、中には「東京大会は資格があれば参加したい」と既に公言している選手がいます。

我らが松山英樹選手も、リオ大会は出場を辞退しましたが、東京大会は出場意欲を見せているようです。

2020年夏、世界のトップ選手が霞ヶ関カンツリー倶楽部に集結します。上記アメリカ代表選手だけでなく、ローリー・マキロイ、ジャスティン・ローズ、ジェイソン・デイなどの世界各国のトップクラスの選手も2020東京大会に出場するかもしれません。

世界トップクラスの選手達による、オリンピックという舞台でメダルを争う中でのスーパープレーが、そしてその世界の選手達と日本代表選手がホームでどのような戦いっぷりを魅せてくれるのかが、今から楽しみですね。