パットはラインの読みから始まります。グリーン全体の傾斜を把握し、そこからボールとカップを結ぶラインを読んでいきます。そのラインを読み、狙う方向を決めるために活用したいのが、傾斜の種類が分かるゴルフマーカー「スロープマーカー」です。
スロープマーカーは気泡管が使われていて、気泡の位置で傾斜の種類が分かる仕組みになっています。また、重さが32グラム。類似品は5~6グラムのものが多いですが、重量があることで芝の影響でマーカー自体が傾くリスクが軽減されます。マーカー自体が傾いてしまっては、正確な傾斜の種類を知ることができません。
気泡の位置で傾斜の種類が分かる
気泡は高いところに位置します。よって、気泡が奥にあれば上り、手前にあれば下り、右にあればフック、左にあればスライス、となります。上りのスライス、などの複合傾斜の場合も、気泡の位置がそれを示します。
重量は32グラム
グリーンはきれいに芝が刈られていますが、多少フサフサしています。よって、マーカー自体が軽ければ、芝の影響を受けて傾く場合があります。
このスロープマーカーは32グラム。5~6グラムのものが多い類似品の、約5~6倍の重さがあり、より正確に傾斜の種類を判定することができます。
パットの上達は正確なフィードバックが不可欠
多くのゴルファーは、カップに寄ったかどうか、カップインしたかどうか、という“結果”に目が行き過ぎていることで、正確なフィードバックができていません。
ラインの読みや狙う方向が間違っていても、狙い通りの方向に打てなくても、イメージ通りの強さで打てなくても、良い結果になることはあります。しかし、それは運が良かっただけです。「寄るべくして寄る、入るべくして入る」パットではありません。
ラインが正確に読めて、定めた狙いが正しく、かつ狙い通りの方向にイメージ通りの強さで打ててはじめて、「寄るべくして寄る、入るべくして入る」パットと言えるのです。
「ラインの読みが合っていたか」「狙いが合っていたか」「打つ強さが合っていたか」「方向が合っていたか」を、それぞれ独立させてフィードバックすることで総合的なパットのスキルが向上します。
同伴者やキャディーさんに言われたまま盲目的に、パットのイメージを作っていたり、各ホールのパットが終わった時に、内容が結果にかき消されいるようでは、パットを高いレベルで安定させることはできません。
ゴルフ初心者さんはスロープマーカーを使うことで、少しずつラインが読めるようになるでしょう。中級者さんは、自力でラインを読んでみて、答え合わせとして、スロープマーカーを使うと良いでしょう。
パットは傾斜の読みから始まります。読みに自信をつけることで、打つ方(テクニック)に集中しやすくなります。
スロープマーカー
価格:2,100円(税込)
スロープマーカーはルール不適合なので、競技では使用できません。