「止まっているボールを打つのになんでキレイに当たらないのだろう」これは、多くのゴルファーが最初に抱くゴルフの感想です。そして、その多くのゴルファーの内のほとんどは、そういう疑問抱きながらも、上達しようと、我流で試行錯誤しながら練習に励んでいます。
結果どうなるか。「なんとなく当たるようになっているけれど、いまいちつかめていない」「良いショットと悪いショットの何が違うのかが分からないから、結局不安定さは払しょくできない」と嘆いているゴルファーがほとんどではないでしょうか。
そういった状況を打破するためにはどうするべきか。専門家の指導を受けることが最善の方法です。「効果を得られるかかどうかわからないサービスにお金を払う気にはなれない」という感覚も理解できますが、スイングとショットの因果関係や、自分の現状について正しく把握できていないまま、勘を頼りに練習する方が、目標を達成するまでに練習量と時間を要するため、お金がかかってしまいます。今回は、ゴルフレッスンやスクールの選び方などについて解説します。
レッスンの種類
マンツーマンレッスン
20~60分、レッスン生1人に対してコーチ1人が付きっ切りでレッスンする形式がマンツーマンレッスンです。自分の疑問に対してすぐにコーチが答えてくれますし、コーチも一つのことに関する詳細を不足することなくじっくりと伝えることができます。
ただ、1人のコーチが付きっ切りになる分、レッスン料が割高になります。20分程度であればレッスン料を抑えることができますが、感覚的には「あっという間」にレッスン終了となります。ある程度満足感を得るためには40分以上あった方が良いでしょう。
マンツーマンインドアゴルフレッスンスタジオでは、最先端のゴルフスイング解析機器が搭載されていることが多く、その場合、クラブや体の動きを把握しやすく、より納得感のあるレッスンを受けやすくなります。
1か月に受けるレッスン回数を決める月謝制と、月々の回数を決めずに受講できるチケット制があります。いずれも基本はそのスクールの会員になる必要がありますが、ゴルフ練習場のプライベートレッスン(20分〇〇円とかで実施しているもの)は、会員になる必要はなく、その都度料金を支払います。
グループレッスン
3~10名のレッスン生に対して1人のコーチがレッスンするのがグループレッスンです。時間は50~90分程度です。この時間を受講人数で割った時間が、1人あたりのレッスン時間になるため、マンツーマンに比べてコーチにスイングを見てもらえる時間は少なくなります。平均すると15分/人程度のレッスン時間で、それ以外の時間は自主練習時間になるでしょう。
グループレッスンでは、月謝制と、週1回(月4回)の受講をベースに料金設定しているスクールが多いです。
ただ、その分、マンツーマンに比べて1レッスン当たりの料金は割安になります。最近は“レッスン受け放題”というプランを採用しているスクールも多く出てきており、従来型のグループレッスンよりもさらに割安でレッスンを受講できるようになってきています。
レッスン(スクール)の選び方
アクセスで選ぶことについて
どこのスクールに行くか、というのは、多くの場合、“アクセス”が大きな判断材料になるでしょう。スクールに通っている(通っていた)人は自宅や職場の近くなどにあるスクールから選んでいる(選んでいた)のではないでしょうか。
ゴルフ理論や指導法は一つではありません。ということは、スクールによって自分に合うか合わないかは異なります。であるにも関わらず、“アクセス縛り”でスクールを選ぶのはリスクを伴います。
選択肢を広げすぎて決めきれない、のも考えものですが、これからのゴルフライフに大きな影響を与えるかもしれないゴルフスクールを安易に選定するのは、避けた方が良いです。スクールは慎重に選びましょう。
今後はより“人”で選ぶ時代?
インターネットやSNSにより、多くの人が多くの人の目に触れるようになりました。ゴルフコーチも例外ではありません。例えば、インスタグラムでは多くのゴルフコーチがレッスンコンテンツを投稿しています。
そして、その投稿を観て「このコーチのレッスンを受けてみたい」と思えば、インスタグラムのダイレクトメール機能を使って、問い合わせてレッスン受講日時を決めていくことができるようになりました。
今後、ゴルファーが直接ゴルフコーチにレッスンを依頼する、といった風潮は強まっていくのではないでしょうか。スクールという団体の抽象的なイメージよりも一個人の具体的なイメージを頼りに、自身のゴルフライフの未来を委ねる、というのは、より一般的なものになっていくでしょう。
レッスンプロの資格
ゴルフのレッスンをするのに、資格は不要です。しかし、資格は存在します。最も重要なのは資格ではなく総合的な“指導力”であることはいうまでもありませんが、レッスン生が頼るゴルフコーチを選定する際には、資格も判断材料になり得ます。
ゴルフコーチ(レッスンプロ)の資格については以下の記事を参考にしてください。
自分のゴルフ上達に有効かどうか見極める
世の中は多くの情報で溢れています。それはゴルフ業界も、ゴルフスクール業界もしかりで、受け手(ゴルファー)も情報リテラシーが求められる時代になってきました。
情報をうまく活用して、ゴルフ上達につなげましょう。ゴルフスクール選びに成功すれば、きっとゴルフを通じて、より良いゴルフライフを過ごせるはずです。
本記事は「はじめてのゴルフマニュアル【コースデビュー編】」の「ゴルフスクールに行ってみよう!」のページの内容を掘り下げ、独自の内容を加えて解説しております。