練習器具を使用しての練習は効果的です。しかし、練習器具には人ぞれぞれ『合う』『合わない』があります。合わない練習器具を使って練習すると、ゴルフを進化させることはできません。練習器具を使用する場合、その練習器具は「自分にっとって必要なものか」「自分に合っているか」を見極める必要があります。
その見極める判断材料として有効的なものが4スタンス理論です。
『シンプルマスターCB』『スムーススイング』
ゴルフ練習器具は、腕に装着するタイプのものが一般的です。その中でも『両腕に挟む柔らかボール』と『両腕を挟むバンド』が認知されています。
両腕に挟む柔らかボール『シンプルマスターCB』


腕の力を内側に向けて使う
シンプルマスターCBは腕の力を内側に向けて使ってボールを挟み、腕の動きを制限して、胴体と腕の動きの同調性を獲得するための器具です。
両腕を挟むバンド『スムーススイング』


腕の力を外側に向けて使う
スムーススイングは両腕を巻くように装着し腕の力を外側に向けてバンドを引っ張り、腕の動きを制限して、胴体と腕の動きの同調性を獲得するための器具です。
4スタンス理論
「身体の使い方には4つのタイプがある」ことを整理して顕したものが4スタンス理論です。この4スタンス理論を活用することで、合う練習器具を見極めやすくなります。
狙いは同じでも体の使い方は違う
『シンプルマスターCB』も『スムーススイングも』使用することの狙いは同じです。腕の動きを制限して、胴体と腕の同調性を獲得することです。腕ではなく、体幹主動でのスイングをマスターすることです。
ただ、体幹主動をマスターする、とは言っても、人によっては「肘幅を狭めた方が体幹を安定させて使うことができる」タイプと「肘幅を広げた方が体幹を安定させて使うことができる」タイプがあります。
両肘『閉じ』or『開き』
Aタイプ:肘が可動しない
例えば携帯電話を使うとき肘が内(下)を向く人がいます。これは、肘の力を内側に向けて脇が閉まったような形になる方が安定することを表しています。
このタイプのゴルファーは『シンプルマスターCB』の方が合っている、となります。
Bタイプ:肘が可動する
携帯電話を使うとき肘が外を向く人がいます。これは、肘の力を外側に向けた方が安定することを表しています。
このタイプのゴルファーは『スムーススイング』の方が合っている、となります。
『体幹主動』を正しく実践しても顕れる動きは様々
腕に何を挟むにしても、逆にどういったもので腕を縛っても、より質の高い『体幹主動スイング』の獲得が目的になります。しかし、人ぞれぞれ同じように体幹主動でスイングしても、腕など末端に表れる動きは様々です。
『肘が下を向いて脇が閉まる人』『肘が浮いて脇が開く人』様々な特性があるのです。
であるにも関わらず、その特性を打ち消すような練習をしたり、練習器具を使ったりしてしまうと、フルに体幹を安定させて体幹主動でスイングすることが難しくなります。
練習器具を正しく選んで使って、上達を加速させましょう。