下半身リードの落とし穴 技術面でも健康面でも‟腰のキレ”には危うさ有り

ゴルフスイング インパクト カラダ

‟下半身リード”は多くのゴルファーのスイングに足りない要素です。上半身の回転よりも腰の回転が先行した状態で迎えるツアー選手のインパクトに憧れるゴルファーは多いことでしょう。

理想のゴルフスイングの概念を端的に述べることは難しいですが、この‟下半身リード”は概念の中の1つに挙げるべきものでしょう。ただ、下半身リードは危うさもともないます。

技術面において、下半身リードのやり方次第では、スイングバランスを崩してしまい、エネルギーロスをしてしまいます。腰をターンさせようとして、上半身が前や左につっこんでしまっては、飛距離を最大化させるどころか、逆に飛距離ダウンになってしまいます。

健康面でも注意が必要です。腰(腰椎)の可動域は解剖学上5~10度ほどしかありません。実は、下半身リードという動きは、35~40度ほどの可動域がある胸(胸椎)が回旋しているのです。よって、胸椎の柔軟性が高くないにも関わらず、するどく腰を切ろうとしてしまうと、構造上回るはずがない腰を回す結果となり、腰を痛めてしまう場合があります。

ツアー選手にとって腰は‟職業病”のようなものです。トレーニングやストレッチは十分にやっているはずですが、腰を痛めるケースは多いです。女子ゴルフの原英莉花選手も腰痛に苦しんでいた選手の一人です。

原選手は、ひと際、切り返しで下半身と上半身の捻転が大きいタイプのスイング。どうしても、腰に大きな負担がかかってしまうのでしょう。以下の記事の中で、原選手のスイングに触れた記事を紹介しています。

ゴルフスイング

ただ手を速く振ってもダメ ダウンスイングの2つの連動

一般ゴルファーは、むやみに腰を回さないようにしましょう。インパクトの意識を抑え、クラブの重みを感じながら、リズミカルにテンポよくスイングできると、ある程度、下半身リードのスイングになるはずです。

以下の記事は、腰痛の不安が軽減されてきている、原選手の記事です。明日から始まるRKB×三井松島レディスには期待できそうですよ。

【女子ゴルフ】原英莉花、2季ぶりの優勝へ! 福岡CC和白コースのグリーンは好相性 RKB×三井松島レディス(SPREAD)
目次
  • スイング改造で今季ショット好調
  • 福岡CC和白CCのグリーンと好相性
  • 2021年11月エリエールレディス以来の優勝へ

RKB×三井松島レディスは12日、福岡県・福岡カンツリー倶楽部 和白コースで開幕する。昨年まではほけんの窓口レディースとして開催されたが、装いをあらたに大会名が変更。その大会の注目選手として原英莉花が挙がる。