ゴルフ練習場には大きく分けて2種類の料金システムがあります。「1球単価」と「打ち放題」です。都市部では「1球単価」の所が多く、郊外に行くと「打ち放題」が主となっている所が多いようです。最近ではリモートワークが増えてきたことから通勤が不要で好きな場所で仕事ができるようになり、単価が安く打ち放題システムも採用している郊外の練習場で練習時間を確保しやすくなった人は少なくないのではないでしょうか。ただ、打ち放題は、その利点を活かした方法をとらなければ逆効果になってしまうおそれがあるので注意が必要です。
そこで、今回は打ち放題システムの活用方法について解説します。これからゴルフを始める、もしくはゴルフを始めたばかりの初心者ゴルファーさんにも、是非知っておいてもらいたい内容です。
打ち放題の良いところ
50球〇〇〇円など「1球単価」の場合、どうしてもミドルアイアンやドライバーのフルショットなどのロングショットが中心になり、コースラウンドやスイング造りで重要な50ヤード以内のショットの練習がおろそかになってしまいがちです。
対して「打ち放題」の場合は、何球打っても同額なので10ヤードや20ヤードなどのショートゲームを多く練習しやすくなります。ミドルアイアンでもハーフスイングよりも小さいスイングの練習を取り入れやすくなるので、このような良いところを活かせると上達しやすくなります。
打ち放題の注意点
「打たなきゃ損!」とばかりにマシンのように打ちまくっていては、「良い運動」「ストレス発散」にはなっても上達へは加速しにくくなります。たとえそれで上手にボールに当てるのが上手くなったとしても、当てるのに慣れただけで、「当たる」ことに必然性が生まれたとは考えにくいからです。
打ち放題システムを利用するときは「短い距離や小さい振り幅を多く練習する」ことが大切です。ただがむしゃらにフルスイングを繰り返していても、上達を望んでいる場合はその望んでいる効果を得られる可能性は高くありません。「短い距離や小さい振り幅を多く練習する」ことに意味を見出せず「フルショットの練習」にだけ意味を見出せるのであれば、「1球単価」システムの利用して、球数は減っても素振りを多く取り入れた方が望んでいる結果を得やすくなります。
まとめ
「打ち放題」はとても魅力的なシステムですが、活用方法を誤ると逆効果になることがあります。注意しましょう。打ち放題の場合は、先述した小さいスイングや片手打ちドリルや片足立ち打ちドリルなどを多く取り入れた方が効果的です。打ち放題ならではの練習方法とでも言えます。1球10円とか20円とかで、片手ドリルや片足立ちドリルを多く取り入れることはなかなか心理的に難しいのが現実。打ち放題システムでは実際のショットのリハーサルのような通常のショット練習ではなく、打ち放題の利点を生かしたドリル的な要素が強い練習を多く取り入れた方が「お得」になります。