テーラーメイド ドライビングリリーフはチャリティスキンズマッチです。フロリダ州のセミノール・ゴルフクラブで開催され、ロリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、リッキー・ファウラー、マシュー・ウルフが参加しました。ゴルフファンにとっては久々に、世界のトッププロのプレーを観ることができました。そして、マキロイとジョンソンが、ファウラーとウルフがチームを組み、それぞれのチームが獲得した金額が米看護師基金と米疾病管理センターに寄付されるというルールでのマッチでした。ホールごとの賞金だけでなく、バーディを獲得した時などはボーナスが与えられます。
これからも米ゴルフツアーを担い続けるであろうスター4人の競演に多くのゴルフファンは見入ったのではないでしょうか。


今回のマッチはただのスキンズマッチではありません。6月11日から開催されるチャールズ・シュワルブチャレンジで今季の米ツアーが再開されます。再開後の米ツアーは、新型コロナウィルス感染拡大防止に向けて最大限注意を払った中で開催されるため、米ツアーでの対策をより万全にするための試験的な位置づけでした。
米ツアーは再開後、無観客試合が数試合続きます。選手とキャディーも含めて関係するすべての人の接触を最小限に抑える努力をしていく予定です。
ドライビングリリーフでは、選手たちはセルフバッグを使用しての担ぎスタイルでプレーしていました。世界のトッププロが担ぎでプレーしてキャディバッグへのクラブの出し入れや、クラブ磨きを自分でしている姿は新鮮で見応えがあります。
また、開催のコンセプトや参加選手の面々だけでなく、開催コースのセミノールゴルフクラブも注目されていました。セミノールゴルフクラブは、セレブが集う社交場としての側面があるプライベートコースで、1929年開場であるにも関わらずはじめてテレビに登場するゴルフコースなのです。ツアーなどが開催されたことはなかったのですね。
セミノールゴルフクラブは、米ゴルフマガジン誌が選出した2020年~21年世界ゴルフ100選の第34位に選出されたコースです。
和気あいあいとプレーが進むのかと思いきや、意外に真剣勝負です。普段試合ではないような方の力が抜けた空気感もあり、ツアーさながらの真剣さもあり、観ているゴルフファンは米ツアーとは違った楽しさを感じたのではないでしょうか。
結果は、マキロイ・ジョンソンチームが約2億円(185万ドル)、ファウラー・ウルフチームが1億2,300万円(115万ドル)となるなど、ボーナスも合わせて計約6億円が米看護師基金と米疾病管理センターに寄付されました。