よく「前回のラウンドではドライバーが不調だったからドライバーを練習しよう」と、不調だったドライバーショットを徹底的に練習しようとするゴルファーが多くいますが、不調だったクラブを練習しても、そのクラブを使うショットが進化するわけではありません。
基本的にはスイングの進化が、すべてのショットを進化させるので、たくさん練習したクラブのショットが進化するわけではありません。
ただ、たくさん練習したクラブの調子が向上することはあります。ただ、それで調子が向上しても、ボールに当てることに慣れただけで、”進化”してはいないケースがほとんどです。
本物の”進化”とは、ボールに当たるか当たらないか、ではないのです。
【ショット】不調なショットの改善点は、調子が良いクラブの改善点でもある
調子が良いクラブのショットも、表面に結果として出ていないだけで、改善点はあると考えた方が良いです。そして、その改善点の多くは調子が良いクラブを使用した時のショットも不調なクラブを使用した時のショットも同じです。
例えば、アイアンショットが良くてドライバーショットが悪かったとしても、アイアンショットとドライバーショットが違うスイングをしているわけではないと考えるべきです。
少しタイミングがずれたり、スイング中のバランスの崩れを補正しきれていたりいなかったり、スイングの良し悪しとはまた別の部分で、ショットの良し悪しは決められたりします。
つまり、自分のゴルフを進化させるためには、悪いショットを良くすることにとらわれず、ただひたすらに、自分のスイングの改善点を見極め、それに取り組むことが求められます。
スイングの進化がすべてのクラブのショットを進化させる
アプローチショットが進化すれば、アイアンショットが進化します。アイアンショットが進化すれば、ドライバーショットが進化します。
スイングが進化すれば、すべてのショットが進化します。上級者やプロになってくると、ベースとなる1つのスイングを進化させるだけでは、プレーが進化しないケースがありますが、一般のアベレージゴルファーは、ベースとなるスイング作りに没頭するべきです。
それが、上達を望むゴルファーが目標達成するために必要なことです。
ツアー選手がツアー会場でドライバーを多く練習しているのは試合直前だから
JGTO(日本ゴルフツアー機構)のYOUTUBEチャンネルでは、試合前のドライビングレンジでの練習風景を観ことができます。
それを観ると、ツアー選手がドライバーショットをたくさん練習していることが分かります。しかし、これは試合前だからです。試合前の”調整”だからです。
ツアー選手も、”進化”を目指す、例えばオフシーズンであれば、練習するクラブの割合は変わります。パッティングやアプローチなど、ショートゲームの割合が増します。
より良いアプローチショットを目指すことが、より良いスイング作りに繋がることを知っているからです。
この「ショートゲームの練習が、アイアンやドライバーなどのスイング作りに繋がる」ことは「ツアー選手だから」ではなく、アベレージゴルファーにもあてはまることなので、知っておきたいポイントです。