ジュニアゴルファーはゴルフをしている親の影響でゴルフをはじめるケースが多いでしょうか。親の影響でゴルフを始める場合、最初からスクールに通うケースもあるとは思いますが、大抵の場合、まずは親に連れられてゴルフ練習場に行くと思います。
さて、この時、はじめてのゴルフ練習にどのように取り組めば良いでしょうか。まずは、「ゴルフクラブでゴルフボールを打つことが楽しくなる」ように導くことが大切です。
今回は、ジュニアはジュニアでも学齢がうんと低い、未就学児の場合について述べたいと思います。
ゴルフクラブについて
ジュニアは大人用のクラブでは長すぎてスイングできません。ジュニアがある程度スイングできる長さのクラブが必要です。ただし、いきなりジュニア用クラブフルセットを用意する必要はありません。身長の伸び具合によってはすぐ合わなくなってしまいます。
かといって、身長が伸びることを想定して長すぎるクラブを使うと長すぎて体に負担がかかってしまって将来怪我の元になりかねません。
それより何よりボールにクラブを当てることが難しくなるので、ゴルフ練習を楽しむことができません。インターネットで安く売っている3本(程度の)セットで十分です。アイアン単品も売っているので、それでも良いです。
本格的にゴルフをはじめ、「将来的にはジュニア競技などにも参加したい」という状況になってきた時に、クラブを充実させることは考えましょう。
練習場の利用打席について
1階か2階か
学齢が低いほど、ゴルフの楽しみの1つに「ボールが転がっていくところを見る」というものがあります。
この点では1階の方がミスしてもボールが転がっていくところを見ることろを見ることができるので、1階の方が良いです。しかし、施設利用料(ボール貸出料)が1階は高い。
施設利用料(ボール貸出料)のジュニア割引がある練習場が増えてきましたが、2~3階建ての練習場の場合、2or3階のみジュニア割引適用、となる練習場が多いです。
この場合は、2or3階を利用した方が良いでしょう。
1人1打席で練習する場合の保護者と子の打席の並び
学齢が低いほど、ウロチョロします。ゴルフ練習場でウロチョロするのはとても危険です。ある意味、ゴルフクラブは凶器にもなり得るものですから、細心の注意が必要です。
保護者1人の場合
子どもの学齢が低い場合は、子どもを前方に見る形で保護者は練習しましょう。危ないことをしていないか、隣の打席で練習している利用者に迷惑をかけていないか、などを注視しながら練習しましょう。
保護者2人の場合、
子どもを挟む形で並んで練習しましょう。1人は、見守り役、1人はお手本役、を担う配置です。2人の内1人は練習しない場合は、その人が子供の打席の椅子に座って見守り役となり、もう1人はお手本役として、子供の正面側で練習しましょう。
練習方法
ティアップをして練習
ボールを打つことに慣れるまでは、アイアンショットでもゴムティの上にボールを置いて練習をした方が良いでしょう。その方が、ボールに当たりやすく、ボールが宙を飛びやすいからです。
アイアンショットの場合、マットの上にボールを置いて打つことが本来の練習ですが、これはボールに当てることが難しく「ゴルフが楽しい」と印象を持ちにくくなります。
ボールが上がって飛んだ方が、ゴルフは楽しいですよね。よって、ボールを打つことに慣れるまではゴムティの上にボールを置いて練習した方が良いでしょう。
グリップは自由、スタンス(足の場所)は指導する
グリップ
はじめのうちはグリップは自由に握らせましょう。「左手がグリップエンド側、右手がクラブヘッド側」であれば持ち方は子供任せで良いです。
ジュニアは手が小さく、指が短く、一般的な「オーバーラッピンググリップ」や「インターロッキンググリップ」は難しいです。様子を見ながら、少しずつ基本となる形に近づけていきましょう。
スタンス(足の場所)
足の場所はある程度最初から決めて、練習したいところです。ジュニアの場合、ボールを打つ事に夢中になり、スタンスは適当になりがちです。
「ボールを上手く打つためには構え(アドレス)が大事なんだよ」と子供に伝える為にも、スタンスははじめからある程度教えておきましょう。
打ったボールが「宙を飛ぶ」「ボールが着弾して地面を転がる」ことを楽しませる
まずは、ゴルフクラブでゴルフボールを打った結果、ボールが「宙を飛ぶ」「その後地面を転がる」ことを楽しませましょう。
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、ゴルフが楽しく好きになれば練習意欲が高まります。高い意欲での練習は、練習の質を高め、上達へと向かわせてくれます。
これからゴルフをはじめるジュニアゴルファーにはまず「ゴルフクラブでゴルフボールを打つ事は楽しい」と感じてもらえるように工夫しましょう。
親御さんや、お祖父さんお祖母さんとの3世代ゴルフが楽しめると最高ですね!?